電話番号案内

電話番号案内とは

電話番号案内とは、電話番号を知りたい場合に、加入者の名前、住所、業種などの情報から電話番号を調べることができるサービスです。かつては電話交換手が手動で接続していた時代から、自動化が進み、現在ではオペレーターやシステムによる案内が行われています。

電話による案内

日本では、電話番号「104」が番号案内に使用されています。NTT東日本・NTT西日本、NTTドコモの回線からは、NTTタウンページが案内を行います。他にも、日本マルチメディアサービスやアルティウスリンクといった事業者が案内サービスを提供しています。

電話番号案内サービスは、当初は無料で提供されていましたが、利用者の増加や経費削減の必要性から、1990年に有料化されました。インターネットの普及などにより、利用件数は減少傾向にありますが、簡便かつ正確な情報提供に対するニーズは依然として存在します。

料金体系

NTT東西の一般電話の場合、1ヶ月に1回線あたり、1案内66円、2案内以上は1案内99円、深夜・早朝は1案内165円です。公衆電話からは、時間帯に関わらず一律100円で利用できます。携帯電話やIP電話からは、1回あたり220円または440円となっています。番号が案内できなかった場合は料金は発生しません。

緊急通報用電話番号やNTT電報受付など、NTT東西の3桁特番は無料で案内されます。身体障害者手帳をお持ちの方などは、事前に申請することで無料で利用できる場合があります。

海外からの電話番号案内も、KDDIが無料で提供しています。オペレーターに国名、相手先名、住所を伝えると、データベースを検索して電話番号を教えてくれます。

接続サービス

DIAL104

NTT東西は、2007年7月1日から番号案内後に直接接続する「DIAL104」サービスを開始しました。これは、オペレーターを介して電話を接続するサービスで、県内通話はNTT東西へ、県外通話はNTTコミュニケーションズへ接続されます。しかし、アクセスチャージや通話料金が割高になるケースが多く、料金体系について問題点が指摘されました。2015年7月31日にサービスは終了しています。

ソフトバンク系

ソフトバンクの一部の電話では、番号案内後に直接転送される「番号案内転送サービス」が提供されています。こちらは、日本マルチメディアサービスではなく、ソフトバンクが直接提供しています。

パソコン通信・インターネットによる案内

インターネットによる番号案内は、「iタウンページ」などで企業などの契約回線を検索できます。かつてはNTTが「ANGEL LINE」という回線直接接続による検索サービスを提供していましたが、2011年1月31日に終了しました。住宅用契約回線の無料検索サービスは現在提供されていません。

外国の番号

KDDIは、国際電話に関する問い合わせ番号として、海外の電話番号を無料で案内しています。オペレーターに国名、相手先名、住所を伝えることで、番号案内が可能です。

業務の傾向

かつてはNTTが単独で番号案内事業を行っていましたが、インターネットの普及や有料化に伴い、複数の企業が参入しています。NTTは、経費削減のため案内センターの集約を進めています。

歴史

電話番号案内の歴史は古く、1890年に東京と横浜間で電話交換業務が開始された際に始まりました。当初は手動交換でしたが、1926年から自動交換が導入され、1937年には番号案内が「100番」に統一されました。その後、市内案内は「104番」、市外案内は「105番」に変更され、1984年には全国で「市外局番+104番」に統一されました。

有料化は1990年12月1日に開始され、同時にモデムを利用した案内サービス「ANGEL LINE」が開始されました。その後も、英語案内サービスや、携帯電話向けの案内サービスが開始されました。2026年3月31日には利用者の大幅な減少に伴い104電話番号案内サービスは終了予定です。

脚注

関連項目

電話番号
電話帳
交換手

ミニテル

フランスのビデオテックスシステムで、当初は電話番号検索用端末として無料配布されていました。

GOOG-411

アメリカのGoogle社が提供する番号案内サービスです。

外部リンク

番号案内サービス - NTT東日本
番号案内 - NTT西日本
iタウンページ

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