霊岩郡

霊岩郡（ヨンアムぐん）

霊岩郡は、韓国の南西部に位置する全羅南道に属する郡です。2つの邑と9つの面から構成されています。この地域は、古代から文化的なつながりがあり、特に王仁のゆかりの地として知られています。毎年、桜の開花時期には王仁文化祭が開催され、多くの観光客が訪れます。

歴史

霊岩郡の歴史は、古代の百済時代に月奈郡として始まりました。その後、新羅による統一を経て、758年に霊岩郡と改称されました。高麗時代には、一時的に浪州安南都護府が置かれましたが、その後再び霊岩郡となりました。朝鮮時代には、南海岸の島々を管轄していた時期もありましたが、徐々に縮小し、現在の範囲に至っています。

近代に入り、1979年には霊岩面が霊岩邑に昇格し、2003年には三湖面が三湖邑に昇格しました。これにより、郡内の行政区画は現在の2邑9面となりました。

行政区画の変遷の詳細は以下の通りです。

1895年：羅州府霊岩郡に改編
1896年：全羅南道霊岩郡に変更
1914年：郡面併合により、11面が成立。
1931年：面名称の変更が行われる。
1973年：一部の里が編入。
1979年：霊岩面が霊岩邑に昇格。
2002年：三湖面に西部出張所を設置。
2003年：三湖面が三湖邑に昇格。

行政

霊岩郡の行政は、霊岩警察署と霊岩消防署によって支えられています。また、三湖邑には韓国海軍の第3艦隊司令部と第6航空戦団隷下の第609教育訓練戦隊が置かれています。

交通

霊岩郡内には、大仏線という貨物線が通っていますが、旅客鉄道は通っていません。バス交通が中心で、霊岩市外バスターミナルからはソウル行きの高速バスや、光州、木浦などへの市外バスが運行しています。国道は2号、13号、23号が通っています。かつては木浦空港がありましたが、務安国際空港の開港に伴い、現在は韓国海軍の専用飛行場となっています。

経済

霊岩郡の経済は、三湖邑に本社と大型造船所を構える現代三湖重工業が中心です。同社の下請け企業が多く集まる大仏国家産業団地も三湖邑にあり、企業城下町として知られています。

観光

霊岩郡には、月出山国立公園をはじめとする自然豊かな観光地があります。また、韓国インターナショナルサーキットは、モータースポーツファンにとっては見逃せないスポットです。このサーキットを中心とした大規模な都市計画も進められており、今後、モータースポーツと観光を融合させた都市へと発展することが期待されています。

外部リンク

* 公式サイト（日本語）

もう一度検索