霊巌寺 (八女市)

霊巌寺（れいがんじ）は、福岡県八女市黒木町笠原に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。大端山（だいたんざん）という山号をもち、本尊として千手観音を祀っています。この寺院は、八女茶の起源を築いたとされる栄林周端（えいりんしゅうたん）によって開山され、松尾久家（まつおひさいえ）が開基となりました。霊巌寺は、筑後三十三観音霊場の第三十三番札所、つまり満願札所としても知られています。

歴史

霊巌寺は、応永30年（1423年）に栄林周端を開山、松尾久家を開基として創建されました。『太宰管内志』には、この地が八女茶発祥の地であると記されています。永禄13年（1570年）には、栄林周端の像が造立されました。

霊巌寺の境内一帯には奇岩が点在しており、これらは福岡県指定の天然記念物となっています。自然の造形美と歴史的な寺院が調和した景観は、訪れる人々を魅了します。

交通アクセス

霊巌寺へのアクセスは以下の通りです。

鉄道・バス: JR九州鹿児島本線羽犬塚駅より堀川バス黒木ゆきに乗車し、終点で下車。そこからタクシーで約18分です。
自動車: 九州自動車道八女インターチェンジから約24kmです。

参考文献

* 日本歴史地名大系第41巻・福岡県の地名（2004年10月20日初版、平凡社）

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