青木光恵

青木光恵は、1969年2月24日生まれ、兵庫県尼崎市出身の日本の漫画家です。夙川学院短期大学デザイン科を卒業後、1988年頃に写真誌『Pink House』掲載の『中華』でデビューしました。以降、一般情報誌、女性誌、4コマ誌、青年誌など幅広い媒体で作品を発表しています。私生活では一児の母であり、夫は同じく業界関係者の小形克宏です。

2000年代前半からは慢性的な腱鞘炎などの持病により、連載を休載することもあったものの、近年では主に太田出版の『マンガ・エロティクス・エフ』や祥伝社の『フィールヤング』といった雑誌を中心に作品を発表しています。2009年には竹書房の『まんがくらぶオリジナル』で『幼獣マメシバ』を連載、一迅社の『コミック百合姫』では『プリンセス♥プリンセス』を新連載化しました。また、芳文社の『まんがタイムラブリー』にて『青木くんの彼女』のゲスト掲載も行っています。

青木光恵の作品の特徴は、短編ギャグ漫画や4コマ作品、エッセイが多いこと、そして近年ではストーリー性のある軽妙なコメディ作品も多く手がけていることです。デビュー当時から「可愛い女の子」を描くことを得意としており、『女の子が好き♥』の主人公に代表されるグラマーな女性キャラクターが多く登場します。太く柔らかい線で描かれたシンプルな絵柄も特徴的です。彼女自身「可愛い女の子が大好き」「巨乳好き」と公言しており、ガールズラブを題材にした作品も多数発表しています。一方で「あまり萌えないので男の子を描くのは比較的苦手」と語っており、百合を苦手とする読者からの意見に困惑することも自身のブログで明かしています。

デビュー初期の短編集「青木光恵のSelfish Comics」で、すでに現在の画風をほぼ完成させていました。代表作の一つである『小梅ちゃんが行く!!』では、主人公が大阪人であることが強調され、続編の『小梅ちゃんが行く!!R』では上京後も大阪人としてのアイデンティティが強く描かれています。

交友関係も広く、西原理恵子とは親しい間柄で、西原のエッセイ漫画に登場したことがあります。他にも内田春菊や寺島令子とも交流があり、単行本の帯へのコメントやゲスト寄稿などが見られます。また、同人活動用のブログでは金澤尚子とも親しいことが明かされています。

連載中の作品には、『プリンセス♥プリンセス』（コミック百合姫）、『生きてりゃいいさ!』（すくすくパラダイス）、『もてハピ!!ちょこる編』（コミミニ）、『すまほのみつえちゃん』（グリー運営サイト）などがあります。過去の主な連載作品としては、『青木通信』、『ささみストリート』、『小梅ちゃんが行く!!』、『挑発MUGENDAI』、『若草学園高等部』、『えっちもの』、『ぱそこんのみつえちゃん』、『女の子が好き♥』、『安田君とその妻君』、『きせかえごっこ』、『みつえちゃんが行く!!週刊SPA!』、『となりの芝生は』、『急戦法まことスペシャル』、『はたらくお嬢ちゃん』、『女の子が好き♥ 育児編』、『小梅ちゃんが行く!!R』、『続となりの芝生は』、『ピンクの林檎』、『Sweet Delicious』、『フラワー少年』、『ねこねこ隊が行く!!』、『秘密のみつえちゃん』、『みつえ日記～みつえちゃんの女子(秘)パソコン事情～』、『パパイヤ軍団☆』、『みつえ雑記』、『モテかわ☆ハピネス』、『みつえ雑記サーティーズ』、『幼獣マメシバ』などがあります。読み切り作品には、『シュガーコンプレックス』や『ハルヒのPV大作戦☆』などがあります。

青木光恵は、その独特な絵柄と世界観で多くのファンを魅了し続けており、ガールズラブをテーマにした作品でも独自の地位を確立しています。彼女の作品は、ギャグ要素がありつつも、登場人物たちの人間関係や感情を丁寧に描いており、読者に深い共感を与えています。

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