青木喬

青木喬（あおき たかし）

青木喬は、1898年（明治31年）に東京府で生まれ、1991年（平成3年）に92歳で亡くなった日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将。

生い立ちと教育

医師である青木三奎の息子として生まれました。幼少期は東京で過ごし、東京高等師範学校附属小学校（現在の筑波大学附属小学校）を卒業。その後、東京高師附属中学校（現在の筑波大学附属中学校・高等学校）に進学し、さらに陸軍中央幼年学校へと進みました。1920年（大正9年）には陸軍士官学校（32期）を卒業し、軍人としてのキャリアをスタートさせました。

軍歴

陸軍士官学校卒業後、歩兵少尉に任官し、歩兵第29連隊に配属されました。1927年（昭和2年）には陸軍大学校（39期）を優等で卒業。陸大在学中に航空兵科に転科し、航空兵中尉となりました。その後、飛行第8連隊付、参謀本部勤務、アメリカ駐在などを経て、1932年（昭和7年）から2年間、アメリカ大使館付武官補佐官を務めました。

帰国後は下志津陸軍飛行学校教官、陸軍航空本部員、陸大教官を歴任。1938年（昭和13年）には第21軍参謀として日中戦争に出征しました。その後も陸大教官を務め、1939年（昭和14年）には航空兵大佐に進級。翌年には航空本部第6課長兼陸軍航空総監部第4課長に就任しました。

1941年（昭和16年）には再び陸大教官となり、1944年（昭和19年）には陸軍少将に昇進、第8飛行団長として太平洋戦争に出征しました。終戦時は第6航空軍参謀副長として福岡に駐在していました。1945年（昭和20年）11月に予備役編入となっています。

戦後

1947年（昭和22年）11月28日、公職追放仮指定を受けました。

親族

弟に大蔵省官吏の青木実、義父に陸軍中将の赤井春海（妻喜美子の父）、義兄に陸軍中将の唐川安夫、従弟に陸軍少将の小池龍二がいます。

参考資料

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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