須磨インターチェンジ

須磨インターチェンジ：交通の要衝と歴史

須磨インターチェンジ（IC）は、兵庫県神戸市須磨区に位置する第二神明道路のインターチェンジです。明石方面への流出入のみを担うハーフインターチェンジという構造が特徴で、第二神明道路の東端、阪神高速3号神戸線との交点から約1km西側に位置しています。隣接する阪神高速3号神戸線月見山出入口と連携することで、神戸地域と明石・加古川・姫路方面を結ぶ交通体系を支えています。

当初は阪神高速31号神戸山手線との接続も計画されていましたが、道路公団民営化後の事業見直しにより実現には至りませんでした。

須磨料金所の役割

須磨ICから西へ約500mの位置には須磨料金所が設置されています。普通車210円の通行料金が徴収され、第二神明道路から阪神高速3号神戸線へ乗り継ぐ場合は、阪神高速の区間料金もここでまとめて支払うシステムとなっています。須磨ICを降りる車両と阪神高速へ乗り継ぐ車両では料金が異なるため、上り線では料金所レーンが使い分けられています。

以前は、須磨料金所で第二神明の料金のみを徴収し、阪神高速の料金は若宮料金所で徴収していましたが、現在は須磨料金所での一括徴収に集約され、若宮料金所は廃止されています。

渋滞の要因と改善

須磨IC周辺は、いくつかの要因が複雑に絡み合い、長年に渡り渋滞の名所として知られてきました。

阪神高速3号神戸線との接続部の急な上り坂（須磨坂）
山間部特有の周辺道路の未整備
高倉山トンネルと月見山トンネルによるボトルネック：西側には長さ550mの高倉山トンネルがあり、上り線はさらに右ルートと左ルートに分岐するため、速度低下が避けられません。東側にも月見山トンネルが存在し、どちらもカーブ上に位置していることが渋滞を悪化させています。
高交通量: 第二神明道路と阪神高速3号神戸線は、神戸方面と明石・加古川・姫路方面を結ぶ重要な交通ルートであり、4車線道路の容量を上回る交通量が流れ込んでいました。

そのため、神戸市内から明石方面へ向かうドライバーは、渋滞を避けるために国道2号や兵庫県道21号神戸明石線などを利用して須磨ICへ向かうことも少なくありませんでした。休日には渋滞が阪神高速3号神戸線の摩耶出入口付近まで及ぶことも日常茶飯事でした。

しかし近年は、ETCの普及、山陽自動車道や阪神高速7号北神戸線と中国自動車道の直結、阪神高速31号神戸山手線の開通などにより、渋滞は減少・短距離化の傾向にあります。さらに、阪神高速5号湾岸線の六甲アイランド北出入口～名谷ジャンクション間の延伸開通も期待され、交通の分散が進むと予想されます。

周辺情報

須磨IC周辺には、須磨離宮公園、須磨寺公園、須磨浦公園などの観光地や、神戸女子大学、神戸市立高倉台小学校、神戸市立須磨海浜水族園などの施設があります。

隣接区間

第二神明道路：(1) 須磨IC - 垂水PA（下り線のみ） - 名谷JCT - (2) 名谷IC/名谷PA（上り線のみ）
阪神高速3号神戸線：(3-24) 月見山出入口 - (3-25) 須磨IC

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