飛騨萩原駅

飛騨萩原駅について

飛騨萩原駅（ひだはぎわらえき）は、岐阜県下呂市萩原町萩原に所在する、東海旅客鉄道（JR東海）高山本線の駅です。特急「ひだ」の一部が停車する駅として、地域の人々に利用されています。

歴史

この駅は、1931年（昭和6年）5月9日に高山線（後の高山本線）が下呂駅から延伸した際に、その終着駅として開業しました。開業当初は旅客と貨物の両方を取り扱っていました。

1933年（昭和8年）8月25日には、高山線がさらに飛騨小坂駅まで延伸し、飛騨萩原駅は途中駅となりました。その後、1973年（昭和48年）4月20日に貨物の取り扱いを廃止し、1985年（昭和60年）3月14日には荷物扱いも廃止されました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となり、1992年（平成4年）11月にはみどりの窓口が開設されました。しかし、2012年（平成24年）4月1日には萩原町商工会による簡易委託駅となり、2019年（平成31年・令和元年）には萩原町観光協会による簡易委託駅に移管されました。

駅構造

飛騨萩原駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面1線、合計2面2線のホームを持つ地上駅です。1番線は下り本線（単式ホーム）、2番線は上り本線として使用されています。かつては3番線も存在しましたが、2023年9月までに信号機が撤去され、現在は2面2線となっています。その代わりに高山方面からの下り本線への進入と進出が可能になりました。

1番線からは上り方面へ、本線と並行して保線車両用の引込線があります。駅には屋根付きの跨線橋があり、島式ホームには待合室があります。駅舎から跨線橋までの間には屋根が設置されています。駅舎は木造で、歴史を感じさせる佇まいです。

駅業務は、萩原町観光協会の職員が担当する簡易委託駅で、下呂駅が当駅を管理しています。かつては東海交通事業の職員が業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口も設置されていましたが、現在は自動券売機や自動改札機はありません。

その他

2006年（平成18年）5月21日には、平成時代の皇室来賓行事である第57回全国植樹祭記念式典が下呂市萩原町で開催されました。式典終了後、明仁天皇・美智子皇后が当駅から乗車されるため、駅舎などの色直しが行われました。

利用状況

「岐阜県統計書」と「下呂市データ集」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。

（具体的な乗車人員のデータは、提供された資料には含まれていません。）

駅周辺

駅周辺は、旧益田郡萩原町の中心地であり、かつては飛騨地方南部の行政・政治の中心地でした。そのため、県の出先機関や新聞社の通信局、高校などが立地しています。

バス路線

駅からは以下のバス路線が利用できます。

濃飛乗合自動車（濃飛バス）
下呂線：下呂 / 高山 / 小坂駅前方面
げろバス萩原
川西北線：上之田方面
川西南線：下呂駅・下呂温泉病院方面

隣の駅

高山本線

禅昌寺駅 - 飛騨萩原駅 - 上呂駅

※特急「ひだ」の隣の停車駅は、列車記事を参照してください。


飛騨萩原駅は、地域の交通の要所として、また歴史的な背景を持つ駅として、今後も利用され続けるでしょう。

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