飯原誉士

飯原誉士（いいはら やすし）

1983年4月26日生まれ、栃木県小山市出身の元プロ野球選手。外野手、内野手、コーチとして活躍。右投右打。

プロ入り前

小学1年生で野球を始め、中学時代には全国大会で3位入賞。2学年後輩にはプロでもチームメイトとなる成瀬善久がいました。高校、大学と地元小山市でプレー。高校時代は投手として県内屈指の実力を誇りましたが、肩の怪我により大学時代に外野手へ転向。俊足好打の外野手として活躍し、大学3年秋には1試合最多13塁打、5本塁打のリーグ新記録を樹立。最多打点、最多盗塁、ベストナインを複数回獲得しました。野球に対する視野を広げるため、3年時には遊撃手も経験。4年時には全日本大学野球選手権で2本塁打を放つなど、その才能はアマチュア時代から注目を集めました。

プロ入り

2005年のNPB大学・社会人ドラフト会議で、ヤクルトスワローズに5巡目で指名され、外野手として入団。契約金3500万円、年俸1200万円（推定）。栃木県内の大学からNPB入りを果たした初の選手となりました。入団当初の背番号は46。

東京ヤクルトスワローズ時代

2006年、ルーキーながら開幕一軍入りを果たし、プロ初出場。4月には初スタメン、初安打、初盗塁、猛打賞を記録するなど、そのポテンシャルの高さを示しました。フレッシュオールスターゲームではMVPを獲得。シーズン終盤は一軍に定着できなかったものの、打率.324と活躍。二軍でも打率.274、5本塁打、12盗塁の成績を残しました。オフには遊撃手に挑戦し、ハワイ・ウィンターリーグではリーグ最多の5本塁打を放ちました。

2007年は主に三塁手として起用され、内外野様々なポジションをこなしました。打撃面ではシーズン序盤に8本塁打を放ちましたが、徐々に成績は下降。リーグ最多の18失策と守備に課題を残しました。しかし、チーム最多の23盗塁を記録するなど、俊足を生かしたプレーも光りました。オフには外野への再コンバートが行われ、スイッチヒッター転向も検討されました。

2008年は左翼手として開幕スタメンを掴み、不調でレギュラー落ちする時期もありましたが、最終的には打率.291、9本塁打、62打点の成績を残しました。

2009年は出場機会が減少しましたが、2010年には再びレギュラーに定着。リーグトップの19死球を受けながらも自己最高の15本塁打を記録。しかし、得点圏打率がリーグワーストに低迷するなど、課題も残しました。

2011年以降は打撃不振に苦しみ、一軍と二軍を往復するシーズンが続きました。2014年には打率.306を記録しましたが、2015年は出場機会が激減。2016年は代打としての出場が主となり、2017年には一軍出場が17試合にとどまり、戦力外通告を受けました。

BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス時代

2018年、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団し、コーチ兼任としてプレー。背番号はヤクルト時代から引き続き9。出場機会は年々減少しましたが、2020年には元NPB選手らと「豪華スタメン」として注目を集めました。その後も選手兼任コーチとしてチームを支え、2022年には野手総合コーチ、2023年にはチーフ総合コーチに就任。選手契約とコーチ契約を繰り返しながら、チームに貢献しました。2024年からはチームディレクターに就任し、チーム編成や指導に携わっています。

選手としての特徴

俊足を生かした守備と走塁、パンチ力のある打撃が魅力。内外野をこなすユーティリティ性も持ち合わせていました。

詳細情報

愛称: メッシ、ジゲン、ボンクラ、ヤス、やっし〜
出身地: 栃木県小山市
ポジション: 外野手、内野手
投打: 右投右打
経歴: 小山小学校 - 桑中学校 - 小山高校 - 白鷗大学 - 東京ヤクルトスワローズ (2006 - 2017) - 栃木ゴールデンブレーブス (2018 - 2023)
背番号: 46 (2006 - 2007), 9 (2008 - 2023)
登場曲: AGGRESSIVE - BoA

表彰

フレッシュオールスターゲームMVP（2006年）

記録

初出場：2006年3月31日、対阪神タイガース戦
初先発出場：2006年4月22日、対横浜ベイスターズ戦
初安打：2006年4月22日、対横浜ベイスターズ戦
初盗塁：2006年4月22日、対横浜ベイスターズ戦
初本塁打：2007年4月5日、対阪神タイガース戦

関連情報

関連項目: 栃木県出身の人物一覧、東京ヤクルトスワローズの選手一覧、栃木ゴールデンブレーブスの選手一覧
* 担当スカウト: 橿渕聡

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