首都高速神奈川7号横浜北線

首都高速神奈川7号横浜北線について

首都高速神奈川7号横浜北線は、神奈川県横浜市都筑区から鶴見区に至る首都高速道路の路線で、横浜環状道路の一部を担っています。この路線は、横浜市北部における沿岸部と内陸部を結ぶ幹線道路としての役割を担い、慢性的な渋滞の緩和を目的として建設されました。また、周辺環境への影響を最小限に抑えるため、路線全体の約7割が横浜北トンネルというトンネル構造で整備されているのが特徴です。

概要

横浜北線は、横浜環状道路の一部として、横浜市の交通網において重要な役割を果たしています。横浜環状道路は、この横浜北線に加え、戸塚から保土ヶ谷バイパスを経由して港北に至る西側区間、そして国土交通省と東日本高速道路株式会社が建設を進めている横浜環状南線（釜利谷 - 戸塚）から構成されています。西側区間については、具体的な計画は進んでいませんが、港北から東名高速道路を結ぶ横浜北西線が2020年3月22日に開通しています。

路線データ

• - 都市計画道路名: 横浜国際港都建設計画道路1・4・6号高速横浜環状北線
• - 路線名: 高速神奈川7号横浜北線
• - 路線番号: K7
• - 起点: 神奈川県横浜市都筑区川向町（第三京浜道路 横浜港北JCT）
• - 終点: 神奈川県横浜市鶴見区生麦二丁目（首都高速神奈川1号横羽線 生麦JCT）
• - 車線数: 4車線（片側2車線）
• - 設計速度: 60 km/h
• - 開通日: 2017年（平成29年）3月18日

主な出入口

• - 岸谷生麦出入口
• - 新横浜出入口
• - 横浜港北出入口
• - 馬場出入口

※ 特記がないものは横浜市道。

歴史

• - 2000年7月14日: 都市計画決定
• - 2001年度: 首都高速道路公団が事業着手
• - 2005年10月1日: 道路関係四公団民営化に伴い、事業主体が首都高速道路株式会社に変更
• - 2011年3月15日: 都市計画変更決定（港北出入口の追加、横浜環状北西線との接続など）
• - 2016年5月11日: 路線名「高速神奈川7号横浜北線」および各出入口・ジャンクションの名称が発表
• - 2017年3月18日: 生麦JCT - 横浜港北JCT間が開通し、全線開通（馬場出入口を除く）
• - 2020年2月27日: 馬場出入口が一部供用開始（法隆寺交差点側入口のみ）
• - 2020年3月22日: 横浜港北出入口が供用開始、横浜港北JCTで横浜北西線と接続
• - 2020年10月21日: 馬場出入口の内路交差点側の入口が供用開始

路線状況

• - 車線: 全線4車線（片側2車線）
• - 最高速度: 60km/h

主な構造物

• - 横浜北トンネル: 岸谷生麦出入口 - 新横浜出入口間。上り線5,900m、下り線5,950m。危険物積載車両通行禁止。
• - 大熊川トラス橋: 新横浜出入口 - 横浜港北JCT間。橋長158m。

交通量

• - 交通量については、道路交通センサスによるデータがありますが、令和2年度に実施予定だった交通量調査は新型コロナウイルスの影響で延期されています。

関連街路

• - 都市計画道路岸谷生麦線: 岸谷生麦出入口と接続。国道1号（第二京浜）と東京大師横浜線（産業道路）を結ぶ。
• - 都市計画道路長島大竹線: 新横浜出入口と接続。亀の甲橋（神奈川県道13号横浜生田線）と新横浜大橋（都市計画道路宮内新横浜線）を結ぶ。

地理

通過する自治体

• - 神奈川県
• - 横浜市鶴見区 - 神奈川区 - 港北区 - 都筑区

接続する高速道路

• - 首都高速神奈川5号大黒線（生麦JCT）
• - 首都高速神奈川1号横羽線（生麦JCT）
• - E83 第三京浜道路（横浜港北JCT）
• - 首都高速神奈川7号横浜北西線（横浜港北JCT）

受賞歴

• - 土木学会デザイン賞 2018 最優秀賞
• - 平成27年度 土木学会田中賞（作品部門） :大熊川トラス橋が受賞

その他

首都高速道路株式会社は、この路線に関して「きたせん」という愛称で広報活動を行っています。横浜北線は、横浜市の交通インフラにおいて重要な役割を担い、地域経済の活性化にも貢献しています。

もう一度検索