保土ヶ谷バイパス

保土ヶ谷バイパス

保土ヶ谷バイパスは、神奈川県横浜市保土ヶ谷区を起点とし、東京都町田市に至る国道16号のバイパス道路です。全線が国土交通省の管轄下にあり、無料で通行できる自動車専用道路として、地域高規格道路にも指定されています。この道路は、東名高速道路、国道1号横浜新道、国道16号横浜新道、横浜横須賀道路、首都高速道路、第三京浜道路などと接続し、広域的および地域的な交通を支える重要な役割を果たしています。

概要

横浜市中心部から町田市、八王子市、川越市方面へと延びる国道16号のバイパスとして、横浜新道新保土ヶ谷ICから横浜市旭区を縦断し、東名高速横浜町田ICまでを結んでいます。新保土ヶ谷ICが起点ですが、本線部は国道16号横浜新道を介して隣接する狩場JCTまで一体となっており、首都高速狩場線と横浜横須賀道路に接続しています。新保土ヶ谷ICでは、国道1号横浜新道（第三京浜方面と戸塚方面）にも接続し、上川井ICでは八王子方面への大和バイパス、横浜町田ICでは東名高速道路に接続しています。

主要区間は片側3車線で、規制速度と設計速度が80km/hと高規格の自動車専用道路でありながら、開通当初から無料です。東名高速道路と横浜市中心部との往来に利用されるため、交通量が非常に多いのが特徴です。平成17年度の道路交通センサスによると、平日24時間の交通量は17.4万台で、これは首都高速湾岸線の新木場 - 葛西JCT間に次ぐ交通量です。特に昼間12時間に限定すると、平日、休日ともに日本で最も交通量の多い道路となっています。首都高速狩場線の開通接続後は、日中に全線で渋滞が発生することも珍しくありません。

横浜町田立体開通前は、保土ヶ谷バイパスの上川井IC付近が終点であり、接続する大和バイパスが信号のある一般道であったため、渋滞が頻発していました。この問題を解消するため、保土ヶ谷バイパスを上川井IC付近から横浜町田ICまで立体で延伸する事業（横浜町田立体事業）が行われました。1997年に完成した後、下川井IC付近の渋滞が大幅に緩和されました。

さらに、この延伸区間（町田立体事業）は2016年4月24日、横浜町田ICへのランプから分岐する形で八王子方面へと接続されました。これにより、東名高速道路を利用しない車両でも大和バイパスの地上区間を走行することなく八王子方面へ行けるようになり、東名入口交差点を中心とした周辺道路や交差点の渋滞が大きく緩和されました。

町田立体事業の詳細については、「町田立体事業」を参照してください。

2020年3月には、東名高速道路と横浜市街地を結ぶ新たなルートとして、首都高速神奈川7号横浜北西線が開通したことで、同年6月時点では保土ヶ谷バイパスの交通量が約1万台減少しています。

年表

1970年（昭和45年）：着工。
1973年（昭和48年）：新保土ヶ谷IC - 本村IC間が暫定2[[車線]]で開通。
1974年（昭和49年）：狩場IC - 上川井IC間が全面4車線で開通（狩場IC - 新保土ヶ谷IC間は国道16号横浜新道として開通、上川井IC - 東名横浜IC（当時）間は大和バイパスとして1968年に開通済み）。
1980年（昭和55年）：新保土ヶ谷IC - 下川井IC間が6車線化。
1997年（平成9年）12月26日：下川井IC - 上川井IC間が6車線化、横浜町田立体事業の上川井IC - 東名横浜町田IC間が完成。上川井ICの二重立体化と横浜町田IC付近の立体化が実現。
2001年（平成13年）3月30日：新桜ヶ丘ICが暫定供用開始。
2002年（平成14年）4月30日：新桜ヶ丘ICが全面供用開始。
2016年（平成28年）4月24日：東名横浜町田IC - 南町田北交差点間が供用開始。
2019年（平成31年）3月16日：東名横浜町田IC 八王子側ランプ部が供用開始。

所管警察

神奈川県警察
高速道路交通警察隊朝比奈分駐所

インターチェンジなど

詳細は、インターチェンジ一覧を参照してください。

車線・最高速度

上り線では、横浜町田ICで右車線が減少し、1車線ずつの合流となります。また、上り線から国道1号横浜新道（保土ヶ谷IC・戸塚IC方面）を利用する場合は、新桜ヶ丘IC - 新保土ヶ谷IC間では本線ではなく、新桜ヶ丘ICの分岐から続く専用連絡路を走行することになります。

路線バス

空港連絡バスや高速バスが経由するほか、南本宿IC - 本村IC間と本村IC - 下川井IC間では、相鉄バスの一般路線バス(旭2・4・20系統)が運行されています。かつては横浜市営バスも運行していました。

脚注

[脚注の内容]

関連項目

日本の高速道路一覧
関東地方の道路一覧
地域高規格道路一覧
日本のバイパス道路一覧

外部リンク

国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所
横浜国道事務所／保土ヶ谷バイパス
町田立体事業（国土交通省・川崎国道事務所）

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