首里金城町石畳道

首里金城町石畳道

首里金城町石畳道は、沖縄県那覇市首里金城町に位置する、琉球王朝時代の雰囲気を色濃く残す美しい石畳の道です。この道は、かつて首里城から国場川の真玉橋へと続く全長約4kmの官道「真珠道（まだまみち）」の一部であり、16世紀初頭に整備されました。

第二次世界大戦で真珠道の大部分は破壊されましたが、金城町に残る約238mの区間が、1983年の整備事業によって往時の姿を取り戻しました。この石畳道は、那覇市道金城2号とも呼ばれ、地元では「シマシービラ」の愛称で親しまれています。

道には、時を経て光沢を増した琉球石灰岩の平石が敷き詰められています。石畳は乱敷きに配置され、表面は小叩き仕上げが施されており、滑り止めのために溝が彫られている箇所もあります。急な坂道には階段が設けられるなど、歩きやすさを追求した工夫が見られます。道沿いには、「あいかた積み」と呼ばれる独特の手法で積まれた石垣や、赤瓦屋根の古民家が点在し、琉球王朝時代の面影を今に伝えています。

周辺には、世界遺産の首里城跡をはじめ、玉陵、園比屋武御嶽石門、識名園、守礼門、弁財天堂、円覚寺跡など、数多くの文化財が点在しています。これらの観光スポットとあわせて、この石畳道は多くの観光客に訪れられています。また、地元の人々の散策コースとしても親しまれており、県内外からの観光客で賑わっています。

この石畳道は、沖縄県指定文化財（史跡・名勝）に指定されているほか、1987年には「日本の道100選」にも選定されました。また、NHKのドラマ「ちゅらさん」のロケ地としても知られ、その美しい景観は多くの人々の記憶に残っています。


詳細情報

長さ: 約238m
所在地: 沖縄県那覇市首里金城町
* アクセス: 沖縄都市モノレール 首里駅より徒歩15分

首里金城町石畳道は、その歴史的な価値と美しい景観から、沖縄を代表する観光名所の一つとして、多くの人々に愛されています。散策しながら、琉球王朝時代の歴史と文化に触れてみてください。

もう一度検索