高城町 (薩摩川内市)

高城町（たきちょう）

高城町は、鹿児島県薩摩川内市に位置する町です。旧薩摩国高城郡に属し、その歴史は古く、江戸時代には高城郷の一部でした。現在の郵便番号は895-0211で、2020年10月1日現在の人口は2,027人、世帯数は1,116世帯となっています。

地理

薩摩川内市の西部に位置し、高城川の下流域に広がる沖積平野が特徴です。この平野には、京セラ川内工場が立地しており、また住宅地としても利用されています。町の北側は城上町、南側は御陵下町、南西から西側にかけては上川内町、西側は陽成町、東側は田海町、運動公園町、国分寺町に隣接しています。町の中心部を南北に鹿児島県道341号吉川川内線が走り、その沿線には薩摩川内市立高来小学校があります。また、町南部には京セラ川内工場が所在しています。

町名の由来

「高城」という地名は、この地域にかつて存在した妹背城という高い城に由来しています。この城が、町の歴史と名前の起源となっています。

歴史

成立から町村制施行まで

「麓」という地名は江戸時代から見られ、薩摩国高城郡高城郷の一部でした。江戸時代前期には、妹背城を中心に北側を上之村、南側を下之村と呼んでいました。その後、下之村は麓村、上之村は城上村（現在の城上町）と改称されました。麓村の村高は、「加増目録」では574石余、「旧高旧領取調帳」では1,297石余でした。村域内には薩摩街道が通り、街道沿いには旅宿などが立ち並び、野町が形成されていました。

町村制施行以後

1889年（明治22年）4月1日に町村制が施行され、高城郷の区域に高城郡高城村が設置されました。それまでの麓村は、高城村の大字「麓」となりました。1960年（昭和35年）には高城村が町制を施行し、高城町となり、大字麓は高城町の大字となりました。1965年（昭和40年）4月15日には、高城町が川内市に編入され、同日付で大字麓が廃止され、川内市の町「高城町」となりました。その後、1999年（平成11年）には一部区域の編入があり、2000年（平成12年）には運動公園町が分離しました。2004年（平成16年）10月12日には、川内市を含む周辺の市町村が合併し、薩摩川内市が誕生しました。この合併協議において、川内市の町・字は現行通りとされたため、高城町の名称はそのまま引き継がれました。

字域の変遷

高城町の区域は、歴史的な変遷を経て現在に至っています。

人口

1995年以降の国勢調査による人口の推移は以下の通りです。

施設

公共施設

鹿児島県警察薩摩川内警察署川内北交番
高来地区コミュニティセンター

教育施設

九州職業能力開発大学校附属川内職業能力開発短期大学校
薩摩川内市立高来小学校
高城保育園

郵便局

高城郵便局

寺社

高城神社
光明坊
萩迫教友社
報恩寺

その他

京セラ川内工場

小・中学校の学区

高城町は、以下の市立小・中学校の学区に属しています。

交通

道路

鹿児島県道341号吉川川内線

著名な出身者

西ノ海嘉治郎 (初代) - 大相撲力士（第16代横綱）

脚注

関連項目

九州地方の難読地名一覧
* 麓集落

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