城上町

鹿児島県薩摩川内市 城上町について

城上町（じょうかみちょう）は、鹿児島県薩摩川内市西部に位置する町です。かつては薩摩国高城郡に属し、高城郷の一部でした。郵便番号は895-0213で、2020年10月1日現在の人口は1,065人、世帯数は477世帯となっています。

地理

城上町は、薩摩川内市の西部に位置し、高城川の上流域に広がっています。北には阿久根市山下や鶴川内、南には高城町、西には陽成町や湯田町、阿久根市大川や西目、東には東郷町藤川や田海町と隣接しています。町の中央部を九州新幹線が南北に貫通しており、博多方面へ向かう第三紫尾山トンネルの始点となっています。このトンネルは、九州新幹線鹿児島ルートで最初に工事が開始された区間であり、難工事が予想されていました。

主要な道路としては、九州新幹線に沿って鹿児島県道341号吉川川内線が南北に走り、北部には鹿児島県道339号東郷西方港線が田海町から北上し、県道345号線と交差して西へ向かいます。県道345号線は北に阿久根市方面へと繋がっています。南部には川薩広域農道が東西に通っています。高城川、小川、中間川、小幡川の流域には水田が広がっており、宇都川路、吉川、下之段、下塚、中間、今村などの集落が点在しています。

町名の由来

城上という地名は、妹背城（高城古城）の北方に位置することに由来します。妹背城は、この地域の歴史において重要な役割を果たしていました。

歴史

江戸時代

城上という地名は江戸時代から存在し、薩摩国高城郡高城郷の一部でした。江戸時代前期には、妹背城を中心に、北側を上之村（現在の城上町）、南側を下之村（現在の高城町）と呼んでいました。妹背城には高城郷の地頭仮屋が置かれ、周辺には麓が形成され、下之村が麓村と呼ばれるようになりました。上之村は、その後、城上村と呼ばれるようになりました。当時の村高は、「加増目録」や「天保郷帳」によると1,013石余、「旧高旧領取調帳」によると1,671石余でした。

明治時代

1889年（明治22年）の町村制施行により、高城村の大字「城上」となりました。1957年（昭和32年）には、下東郷村の一部が分割編入され、旧下東郷村の大字田海の一部が城上に編入されました。1960年（昭和35年）には高城村が町制施行し、高城町の大字となりました。

昭和時代

1965年（昭和40年）4月15日、高城町が川内市に編入されました。同日、「字の廃止及び字の新設」により大字城上が廃止され、旧大字城上の区域が川内市の町「城上町」として設置されました。

平成時代

2004年（平成16年）10月12日、川内市、東郷町、入来町、祁答院町、樋脇町、下甑村、上甑村、鹿島村、里村が合併し、薩摩川内市が新設されました。この合併に伴う法定合併協議会において、川内市の町・字については「現行通りとする」と協定されたため、城上町の名称は変更されずに薩摩川内市の町として現在に至ります。

字域の変遷

城上町は、歴史の中で編入や分離を経験し、現在の形に至っています。その変遷は、地域の歴史と密接に結びついています。

人口

1995年以降の国勢調査によると、人口は減少傾向にありますが、地域コミュニティは維持されています。

施設

公共施設

• - 城上地区コミュニティセンター

教育施設

• - 薩摩川内市立平成中学校
• - 薩摩川内市立城上小学校
• - 薩摩川内市立吉川小学校（2015年城上小学校へ統合）
• - 薩摩川内市立城上幼稚園

郵便局

• - 城上郵便局

寺社

• - 源光寺
• - 春日神社

小・中学校の学区

市立小・中学校の学区は、薩摩川内市の教育委員会が定めています。

交通

道路

• - 鹿児島県道339号東郷西方港線
• - 鹿児島県道341号吉川川内線
• - 鹿児島県道345号下東郷阿久根線

まとめ

城上町は、薩摩川内市西部に位置する歴史と自然が豊かな地域です。旧高城郷の一部として、古代からの歴史を受け継ぎ、九州新幹線という現代的なインフラも有しています。地域住民の生活と密接に結びついた道路網も整備されており、豊かな水田が広がっています。城上町は、過去と現在が融合した魅力的な地域と言えるでしょう。

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