高岡鉄道部

高岡鉄道部は、かつて富山県高岡市の高岡駅構内に存在した、西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道部です。

概要

1991年4月1日、ローカル線の活性化と効率的な鉄道運営を目指し、鉄道部制度が導入されました。これにより、氷見線と城端線（高岡駅構内を除く）の運営が高岡鉄道部に移管されました。

高岡鉄道部は金沢支社の管轄下にありましたが、2008年6月1日、鉄道部制度の見直しに伴い、北陸地域鉄道部に統合され、廃止されました。

所属車両の略号

所属車両の車体には、金沢支社の略号である「金」と、高岡を表す「タオ」を組み合わせた「金タオ」という略号が記されていました。高岡駅の電報略号は本来「タカ」ですが、同様の例として、JR北海道札幌運転所の「札サウ」（札幌駅の電報略号は「サツ」）などが挙げられます。

所属車両

高岡鉄道部には、主に氷見線、城端線、そして北陸本線の高岡駅 - 富山駅間で運用される気動車が所属していました。2006年4月1日時点での所属車両は以下の通りです。

キハ40形気動車: 2000番台9両。うち3両には、忍者ハットリくんの塗装が施されていました。
キハ47形気動車: 0番台7両、1000番台8両。
キハ58系気動車: キハ58形、キハ28形が各2両。

歴史

高岡鉄道部は、以下のような歴史を辿ってきました。

1920年（大正9年）：中越鉄道の国有化に伴い、富山機関庫高岡分庫が開設。
1931年（昭和6年）1月：蒸気機関車20両を擁し、城端線・氷見線の運用を担当。
1934年（昭和9年）3月：高岡機関庫に昇格。
1936年（昭和11年）9月1日：高岡機関区に改称。
1960年（昭和11年）4月11日：高岡管理所に組織改正。
1967年（昭和42年）3月：富山第一機関区高岡支区に組織変更。
1978年（昭和53年）11月1日：高岡機関区が発足。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、高岡機関区が高岡運転区となる。
1989年（平成元年）3月11日：高岡運転区が高岡列車区となる。
1991年（平成3年）4月1日：鉄道部制度に伴い、第2次鉄道部として発足。高岡列車区が統合される。
2008年（平成20年）6月1日：鉄道部制度見直しに伴い、北陸地域鉄道部に統合。運転士は富山地域鉄道部高岡運転派出の所属となる。

高岡鉄道部は、地域の鉄道輸送を支える重要な役割を担っていましたが、組織再編によりその歴史に幕を閉じました。

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