高崎神社

高崎神社

高崎神社は、群馬県高崎市赤坂町に位置する神社で、高崎市の総鎮守として知られています。かつては熊野神社と呼ばれており、「おくまんさま」という愛称で地元の人々から親しまれてきました。現在の社格は県社であり、境内には群馬県神社庁や美保大國神社が鎮座しています。

祭神

高崎神社の主な祭神は以下の通りです。

伊邪那美命（いざなみのみこと）
速玉男命（はやたまおのみこと）
事解男命（ことさかおのみこと）
その他17柱の神々、天神地祇

これらの神々は、古くからこの地を守り続けてきたとされています。

由緒

神社の創建は、寛元年間（1243年 - 1247年）に和田小太郎義信が相模国三浦郡から熊野権現を勧請したことに始まると伝えられています。当初は高崎城内の榎ノ森にありましたが、後に高崎藩主井伊氏によって現在の場所に移されました。

明治時代に入ると、明治3年（1870年）に村社、明治18年（1885年）に郷社へと昇格しました。明治40年（1907年）には近隣の37の小社を合祀し、翌年に「高崎神社」と改称。大正14年（1925年）には県社へと昇格し、現在に至ります。

主な年中行事

高崎神社では、年間を通して様々な祭事や行事が行われています。主なものとしては以下のものがあります。

春季例大祭（4月2、3日）：春の訪れを祝うお祭りです。
秋季例大祭（10月18、19日）：秋の収穫を感謝するお祭りです。
七五三祭（11月15日）：子供たちの成長を祝うお祭りです。
ゑびす講市（11月第3土曜日、日曜日）：商売繁盛を祈願する市が開かれます。
* お焚上げ（12月31日）：古いお札やお守りを焼納する行事です。

境内社

美保大國神社

高崎神社の境内には、美保大國神社が祀られています。この神社は事代主神と大国主神を祀っており、昭和4年（1929年）に、当時の経済不況の中で苦しんでいた高崎市内の商工業者たちが、事代主神を迎え商工業の振興を図ろうとしたのが始まりです。島根県の美保神社から分霊を勧請し、大国主神と共に祀りました。例祭は毎年11月の第4土曜日と翌日曜日に行われます。

和田の立石

高崎神社の境内には、「和田の三石」の一つである「和田の立石」があります。この石は、和田氏が愛したとされ、高崎城築城の際にも井伊直政によってそのままにされたと伝えられています。もともとは近くの観音堂の境内にあり、弘法大師が腰を下ろしたという伝説から「大師石」とも呼ばれていたそうです。他の二つの石についても様々な伝承が残っています。

文化財

高崎市指定重要文化財として、「高崎神社鰐口」が指定されています。この鰐口は、天文3年（1534年）に武州秩父郡の荒舟和泉守善慶が小坂下村の菊水寺に奉納したもので、もとは二ノ宮大明神に伝来していましたが、後に高崎神社に移されました。

交通

高崎神社へは、JR東日本高崎線高崎駅からバスで約10分の「高崎神社前」バス停が最寄りです。アクセスも便利で、多くの人が訪れています。

まとめ

高崎神社は、歴史と文化が深く根付いた神社であり、地域の人々にとって大切な存在です。訪れる際には、その歴史や文化に触れ、心静かに参拝することをおすすめします。

もう一度検索