高木昭作

高木昭作

高木昭作（たかぎ しょうさく、1936年3月29日 - 2011年7月10日）は、日本の歴史学者で、特に日本近世政治史を専門としていました。東京大学名誉教授の称号を持ちます。

略歴

愛媛県で生まれた高木氏は、1959年に東京大学文学部国史学科を卒業。その後、1965年に同大学院博士課程を中退し、東京大学史料編纂所にて助手、助教授、教授、所長を歴任しました。1996年には、「日本近世国家史の研究」で文学博士号を取得。同年、東京大学を定年退官し、帯広大谷短期大学の学長に就任しました。その後、放送大学の教授も務めました。

2007年春には、長年の教育研究における功績が認められ、瑞宝中綬章を受勲しています。

2011年7月10日、肝不全のため東京都小平市の病院で逝去。享年75歳でした。

業績

高木昭作は、日本近世政治史研究において多大な貢献をしました。特に、江戸幕府の制度や将軍権力、天皇との関係、そして神国思想に関する研究は、高く評価されています。東京大学史料編纂所での勤務を通じて、豊富な史料に基づいた実証的な研究を展開し、日本近世史研究の発展に大きく寄与しました。

著書

日本近世国家史の研究 (岩波書店, 1990)
江戸幕府の制度と伝達文書 (角川叢書, 1999)
日本文化研究 (放送大学, 2002)
将軍権力と天皇 秀吉・家康の神国観 (青木書店, 2003)

編著・共著

戦乱の日本史 合戦と人物 第10巻 天下人への道 (第一法規出版, 1988)
日本近世史 (大口勇次郎共著, 放送大学, 1994)
織田信長家臣人名辞典 (監修, 谷口克広共著, 吉川弘文館, 1995)
日本の近世 (大口勇次郎、杉森哲也共著, 放送大学, 1998)
近世日本の歴史 (杉森哲也共編著, 放送大学, 2003)
日本文化研究 神仏習合と神国思想 (末木文美士共編著, 放送大学, 2005)

参考資料

史料編さん所勤務の三〇年「史學雜誌」1996-3-20
将軍権力と天皇　著者略歴

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