高橋昌也 (作家)

高橋昌也（たかはし まさや）は、1961年生まれの日本のモデラー、作家、そして編集者です。彼のキャリアは、大学生時代にモデラー集団「ストリームベース」に所属したことから始まりました。

モデラーとしての活動

「ストリームベース」では、小田雅弘や川口克己といった著名なモデラーたちと共に活動し、1980年代に人気を博した『コミックボンボン』（講談社）などの雑誌で「ガンダム」関連の記事制作に携わりました。特に、当時のガンプラ（ガンダムのプラモデル）ブームを牽引する記事制作において、そのモデリング技術と知識が大きく貢献しました。

作家としての活動

高橋昌也は、モデラーとしての活動と並行して、作家としても才能を発揮しました。代表的な作品には以下のものがあります。

プラモ狂四郎：この漫画作品では、「クラフト団」の一員として原作に携わりました。作中には、高橋自身もキャラクターとして登場しており、モデラー仲間である小田雅弘や川口克己と共に、物語を盛り上げました。この作品は、プラモデルを題材にした異色の漫画として、当時の子供たちに大きな影響を与えました。
モデルガン戦隊：安井尚志と共に原作を担当した漫画です。モデルガンをテーマにしたアクション作品であり、高橋の多岐にわたる興味関心が窺えます。
ハローチャレンジャーブック：日本初のゲームブックシリーズとして知られるこのシリーズでは、以下の作品の執筆を担当しました。
第1弾『出発!スターへの道』（イラスト：平野俊弘）
第4弾『惑星連合の危機』（イラスト：柿沼秀樹）
第6弾『モニュメントの謎 - 撃突!第7機装兵団』（イラスト：横山宏）
これらの作品では、読者が物語の展開に影響を与えることができる、インタラクティブな読書体験を提供しました。
MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝：漫画の原作を担当し、ガンダムの世界観をさらに広げる作品となりました。
モビルスーツバリエーション：模型の設定スタッフとして参加。この企画は、ガンダムのメカニックデザインの多様性を追求するもので、高橋のモデリング技術と知識が活かされました。
ガンダム・センチネル：小説の執筆にも携わり、ガンダムの世界観を小説という形で表現しました。
マスターピース ゼータ・ガンダム：模型関連書籍の一部を執筆。モデラーとしての深い知識と経験を生かした内容となっています。

編集者としての活動

高橋昌也は、雑誌編集者としても活躍しています。主な活動としては、以下のようなものがあります。

ゲームグラフィックス（大日本絵画）：編集長として、ゲーム業界の最新情報を発信する雑誌を制作しました。
ニューモデル速報（三栄書房）：新車メカニズムページを担当し、自動車の最新技術を読者に分かりやすく解説しました。現在も三栄書房に所属しています。

このように、高橋昌也はモデラー、作家、編集者として多岐にわたる分野で才能を発揮し、日本のサブカルチャーに大きな足跡を残しています。彼の活動は、プラモデル、漫画、ゲーム、自動車といった様々なジャンルに影響を与え続けています。

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