高石出入口

高石出入口

大阪府高石市に位置する、阪神高速道路4号湾岸線の高石出入口（たかいしでいりぐち）について解説します。この出入口は、大阪湾沿いを走る阪神高速4号湾岸線において、インターチェンジ番号4-10として指定されています。

この出入口の最大の特徴は、りんくう方面（南方向）にのみ接続するハーフインターチェンジであるという点です。したがって、大阪市内や天保山方面（北方向）へ向かう車両は、この高石出入口から阪神高速に入ることができません。天保山方面へ通行する際は、手前の浜寺出入口（4-09）などを利用する必要があることに留意してください。

高石出入口は、近年運用方法が変更されています。特に、料金所の運用については以下の点が重要です。

出口料金所: 過去に設置されていた出口料金所は、2020年（令和2年）3月8日午前0時をもって運用を終了し、その後撤去されました。これは、阪神高速道路の料金体系の変更や、近隣に助松北行料金所が新設されたことによるものです。現在、高石出入口からの流出時には料金収受は行われません。
入口料金所: 一方、入口料金所は現在も稼働していますが、2022年（令和4年）5月27日午前0時からはETC専用となっています。これにより、現金やクレジットカードでの精算、またはETC以外の方法での通行券の発券などはできなくなりました。高石出入口から阪神高速4号湾岸線（りんくう方面）を利用する際は、必ずETC車載器を搭載した車両で通行する必要があります。

現在稼働している入口側の高石料金所のブース構成は以下の通りです。

合計ブース数: 2
内訳:
ETC専用ブース: 1
サポートブース: 1（ETC利用に関する問い合わせなどに対応）

この出入口から一般道へアクセスする場合、または一般道からこの出入口を利用する場合には、主に以下の道路が接続しています。

大阪府道29号大阪臨海線: 大阪湾沿岸部を南北に走る主要幹線道路です。
大阪府道204号堺阪南線（旧国道26号）: かつての主要国道であり、地域を結ぶ重要な道路です。

高石出入口周辺は、大阪湾に面した工業地帯と、市民の憩いの場が混在するエリアです。主な周辺施設やスポットとしては、以下のような場所があります。

交通機関:
南海電気鉄道南海本線 浜寺公園駅
阪堺電気軌道阪堺線 浜寺駅前停留場
公園・レクリエーション:
浜寺公園: 敷地の広い府営公園で、バラ園やプールなどがあります。
堺泉臨海緑地: 臨海部に整備された緑地です。
大阪府立漕艇センター: 湾岸部にあるボート競技施設です。
産業施設:
堺泉北港: 大規模な港湾施設です。
大阪ガス泉北工場
三井化学大阪工場
ENEOS堺製油所
大阪国際石油精製
エクソンモービル大阪油槽所
関西電力泉北港変電所
これらの施設へのアクセス拠点として、高石出入口は重要な役割を果たしています。

阪神高速4号湾岸線上の高石出入口に隣接する施設は以下のようになっています（天保山方面からりんくう方面へ順に記載）。

(4-09)浜寺出入口
高石TB（廃止）
高石PA（北行のみ）
(4-10)高石出入口
(4-11)助松JCT
* (4-12)助松出入口

過去にはこの区間に高石本線料金所（高石TB）がありましたが、これも料金体系の変更に伴い廃止されています。高石パーキングエリアは、天保山方面（北行）にのみ設置されており、高石出入口のすぐ北側に位置しています。

このように、高石出入口は阪神高速4号湾岸線のりんくう方面への重要なアクセスポイントであり、その運用形態は近年大きく変化しました。周辺の交通網や地域産業を支える一端を担っています。

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