鯖江駐屯地

鯖江駐屯地

鯖江駐屯地は、福井県鯖江市吉江町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。福井県内では唯一の陸上自衛隊の駐屯地であり、地域防衛や災害派遣など、重要な役割を担っています。

概要

駐屯地司令は、第372施設中隊長が兼務しています。大日本帝国陸軍時代には、歩兵第36連隊が駐屯していましたが、当時、士官候補生たちからは「浜田か鯖江か村松か、飛ばされそうで気にかかる」と歌われるほど、僻地と見なされていました。この歴史的な背景からも、鯖江駐屯地の重要性を感じることができます。

沿革

鯖江駐屯地の歴史は、1962年に第322地区施設隊と第417会計隊が大久保駐屯地で編成されたことに始まります。

1962年（昭和37年）1月18日：第322地区施設隊、第417会計隊が大久保駐屯地（京都府宇治市）にて編成。
1963年（昭和38年）3月31日：金沢駐屯地鯖江分屯地として創設。
1966年（昭和41年）2月21日：鯖江駐屯地に昇格。
1968年（昭和43年）3月1日：第306基地通信中隊鯖江派遣隊が配置。
1971年（昭和46年）12月25日：第114地区警務隊金沢派遣隊鯖江連絡班が配置。
1993年（平成05年）3月30日：第322地区施設隊が第302施設隊に改編され、第6施設群に編合。
2004年（平成16年）3月29日：第302施設隊が第372施設中隊に改編。中部方面後方支援隊新編に伴い、第104施設直接支援大隊第1中隊鯖江派遣隊が配置。
2008年（平成20年）3月26日：警務隊の改編により、第130地区警務隊鯖江連絡班に改編。
2013年（平成25年）9月20日：陸上自衛隊鯖江駐屯地創立50周年記念行事の開催。
2014年（平成26年）3月26日：第372施設中隊を改編（管理隊新編）。
2015年（平成27年）3月26日：会計隊の改編により、第417会計隊が廃止され、第336会計隊鯖江派遣隊に改編。

このように、時代とともに組織改編を重ねながら、現在の体制に至っています。

駐屯部隊

鯖江駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

中部方面隊隷下部隊

第4施設団
第6施設群
第372施設中隊
中部方面後方支援隊
第104施設直接支援大隊
第1直接支援中隊
鯖江派遣隊
中部方面会計隊
第336会計隊
鯖江派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第306基地通信中隊
鯖江派遣隊

防衛大臣直轄部隊

中部方面警務隊
第130地区警務隊
金沢派遣隊鯖江連絡班

過去の駐屯部隊

第322地区施設隊：1963年3月31日～1993年3月29日
第302施設隊：1993年3月30日～2004年3月29日
第114地区警務隊金沢派遣隊鯖江連絡班：1971年12月25日～2008年3月25日
第417会計隊：1963年3月31日～2015年3月26日

これらの部隊は、それぞれの専門性を活かし、駐屯地の運営や地域社会への貢献に努めています。

駐屯地祭

鯖江駐屯地では、毎年9月末から10月初旬に「鯖江駐屯地創立記念行事」として駐屯地祭が開催されます。このイベントでは、戦闘訓練展示のほか、装備品展示、音楽演奏などが行われ、地域住民との交流を深める場となっています。施設科が主体であるため、戦闘訓練展示は主に金沢駐屯地の第14普通科連隊の隊員が担当することが多く、過去には今津駐屯地から74式戦車が展示されたこともあります。

最寄りの幹線交通

鯖江駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：北陸自動車道鯖江IC
一般道：国道8号（福井バイパス）、国道417号、福井県道252号三尾野鯖江線、福井県道208号徳光鯖江線、福井県道185号鯖江清水線
鉄道：JR西日本ハピラインふくい線北鯖江駅、福井鉄道福武線鳥羽中駅
港湾：敦賀港（重要港湾）、福井港（地方港湾）
飛行場：福井空港（第三種空港）

これらの交通インフラは、駐屯地の活動を支える重要な役割を果たしています。

脚注

鯖江駐屯地は、地域に根ざした活動を積極的に行っており、地域住民からの信頼も厚い。
駐屯地祭では、地域の子どもたちを対象としたイベントも開催され、親しまれている。
近年では、災害派遣の重要性が増しており、鯖江駐屯地の役割もますます重要になっている。

外部リンク

鯖江駐屯地
陸上自衛隊鯖江駐屯地（@WlGp3kPth2OY4Cz） - twitter

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