鳥取環状道路

鳥取環状道路（とっとりかんじょうどうろ）

鳥取環状道路は、鳥取県鳥取市の国府町から秋里までを結ぶ地域高規格道路です。この道路の重要な役割は、鳥取自動車道や山陰自動車道、さらに山陰近畿自動車道への接続を確保することで、地域交通を支える中心的存在であることです。

概要

この道路は、主に鳥取市の内環状道路として機能し、中心市街地への交通の集中を減少させる役割を果たしています。加えて、鳥取市北部にある国道9号や市街地の南部と南東部を結ぶ国道53号および県道323号、県道247号を接続し、都市機能を強化することに貢献しています。

特に、天神町から秋里にかけての約3.8kmが優先的に整備され、2009年3月21日に工事が完了しました。整備前の旧道は片側1車線だったため、渋滞が慢性的に発生していましたが、新たに4車線の道路と立体交差の整備が進められることにより、鳥取市中心部への交通環境が大幅に改善されました。

残りの区間である国府町から天神町については、現在は未整備の状況にあり、一般道路である県道31号や県道26号が利用されています。これらの道路は平面交差しているため、今後の整備が期待されています。

都市計画道路の詳細

鳥取環状道路は都市計画道路3・4・8号宮下十六本松線に位置づけられています。起点は鳥取市天神町（国道53号重複区間）で、終点は鳥取市秋里（国道9号重複区間）です。この道路は全体で約3,760メートルに及び、本線は4種1級、副道は4種3級の道路規格が設定されています。また、設計速度は本線が時速60km、副道が時速40kmとされています。

幅員については、主に本線は幅17メートルで、4車線の車道に加え、路肩や分離帯が設けられています。副道は幅11.5メートルで、車道2車線と歩道を含んでいます。沿線には五箇所の立体交差が整備され、交通の円滑化が図られています。

歴史

この道路の歴史は、1988年度から1996年度にかけての整備計画に始まります。1994年度には地域高規格道路としての計画が立てられ、1996年度には整備区間に指定されました。その後、2000年度から本格的な工事が始まり、西品治立体交差や千代橋東詰の立体交差が2002年度に完成しました。

さらに、2008年の段階で、2つの主要な区間が暫定供用に入り、関連道路の開通が続きました。そして、2009年にすべての区間が完成し、宮下十六本松線は全線開通に至ったのです。

路線状況

現在この道路には一部重複している区間があり、鳥取県道26号秋里吉方線などが接続していますが、その他の区間に関しては未整備の状態が続いています。通過する自治体は鳥取県鳥取市のみです。道路の接続としては、国道9号鳥取バイパスや、いくつかの県道との交差点が存在します。

沿線の施設

周辺には、JR鳥取駅や鳥取市役所、鳥取県立の体育館や病院など、地域の重要な施設が点在しています。これにより、交通利便性が向上し、地域経済の活性化にも寄与しています。

まとめ

鳥取環状道路は、地域の交通インフラを支える重要な役割を果たしており、地元住民や観光客の利便性を高めるために今後も更なる整備計画が必要です。この道路の整備によって、鳥取市の発展と地域活性化が期待されています。

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