鳥羽市コミュニティ交通システム

鳥羽市コミュニティ交通システム（かもめバス）

鳥羽市コミュニティ交通システムは、三重県鳥羽市が運営するコミュニティバスと市営定期航路を合わせた交通システムです。ここでは、コミュニティバス事業である「かもめバス」について詳しく解説します。

沿革

かつて鳥羽市内の路線バスは三重交通伊勢営業所が運行していましたが、2007年に伊勢鳥羽線を除き鳥羽市から撤退しました。そのため、鳥羽市は廃止代替バスとして三重交通に委託し、自主運行路線としてバス路線を存続させました。

2007年3月には準備会、2008年5月28日には鳥羽市地域公共交通会議が初会合を開き、交通体系の見直しを開始しました。その結果、2009年1月に鳥羽市立鳥羽小学校の新築・移転に合わせて、コミュニティバス「鳥羽小学校・ひだまり線」のテスト運行を開始し、同年10月1日に自主運行路線と統合して「かもめバス」が誕生しました。

2011年度までを計画年度として交通会議が行われ、公共交通空白地帯解消のため、デマンドバスの運行も検討されました。そして、2012年4月1日より、これまでの運行実績をもとに、かもめバスの本格運行が開始されました。

2021年12月1日からは、全国交通系ICカード10種類と三重交通ICカード「エミカ」が利用可能になり、利便性が向上しました。

廃止路線と引き継ぎ

かもめバスは、以下の三重交通の路線を引き継いでいます。

三重交通国崎線
21系統：鳥羽 - 鳥羽水族館前または鳥羽市役所前 - 国崎
三重交通鳥羽市内線
31系統：小浜 - 鳥羽 - 鳥羽水族館前または鳥羽市役所前 - 安楽島
32系統：鳥羽 - 鳥羽水族館前または鳥羽市役所前 - かんぽの宿鳥羽・鳥羽シーサイドホテル - 鳥羽小涌園
鳥羽小学校・ひだまり線
テスト運行のコミュニティバス
鳥羽マリンターミナル - 鳥羽駅シャトルバス
鳥羽マリンターミナル開業後、鳥羽市営定期船乗り場が鳥羽駅から遠くなったため運行

概要

かもめバスは、2009年10月1日から運行を開始した鳥羽市の市営路線バスです。運行は三重交通に委託されています。

料金

ゾーン制運賃を採用しており、ゾーンを跨ぐごとに100円が加算されます。初乗り運賃は200円、最高運賃は700円です。

定期船利用者は、中之郷または佐田浜で乗継割引券（100円引き）を発行できます。
定期船の定期券提示で200円引きとなります。
障害者手帳所持者とその介助者は半額で利用できます。

愛称

「かもめバス」の愛称は、2009年8月3日に一般公募によって決定しました。鳥羽市の鳥であるカモメにちなんで名付けられました。

運行経路

1系統：小浜 - 安楽島線
小浜 - （鳥羽駅／鳥羽バスセンター） - （市役所前） - 鳥羽水族館前 - ひだまり（保健福祉センター） - 安楽島
2系統：小浜 - ウィスタリアン線
小浜 - 鳥羽駅 - （市役所前／鳥羽水族館前） - ひだまり - 亀の井ホテル鳥羽 - ウィスタリアン前
3系統：小浜 - 鳥羽小学校線
小浜 - 鳥羽バスセンター - 商船学校前 - 池の浦駅 - 鳥羽小学校
4系統：鳥羽小学校 - 石鏡港線
鳥羽小学校 - 池の浦駅 - 屋内町 - 商船学校前 - 鳥羽バスセンター - （市役所前） - 鳥羽水族館前 - ハロー - ひだまり - 本浦港 - （海の博物館） - 海の博物館東 - 石鏡口 - 石鏡港（ - 鳥羽展望台 - 国崎 - 相差（石神さん前） - 畔蛸口）
5系統：鳥羽 - 国崎線
鳥羽バスセンター - （鳥羽マリンターミナル） - （鳥羽駅/市役所前） - （鳥羽水族館前） - （赤崎神社前/ひだまり） - （市民の森/鳥羽高校前） - 赤崎駅口 - 松尾駅口 - パールロード口 - 畔蛸口 - 相差（石神さん前） - 国崎（ - 鳥羽展望台）

車両

運行開始当初は、かもめバス専用としてラッピングされた日野・リエッセが使用されていました。デザインは愛称と同時に公募で決定され、海をイメージしたものでした。その後、専用車両は経年により廃車され、2021年時点では三重交通伊勢営業所の中型・小型バスに、かもめバスのマグネットシールを貼って運行しています。

2022年5月21日からは、運行車両の一部にミジュマルのラッピングが施されています。

参考文献

鳥羽市、『鳥羽市地域公共交通総合連携計画 』、平成21年3月

関連項目

日本のコミュニティバス一覧

外部リンク

* 鳥羽市バス情報'>鳥羽市バス情報

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