パールロード

パールロード：絶景と歴史を巡るドライブ

パールロードは、三重県鳥羽市から志摩市にかけて、志摩半島のリアス式海岸沿いを南北に走る一般県道です。正式名称は三重県道128号鳥羽阿児線。全長約23kmのこの道は、かつては有料[[道路]]でしたが、2006年に全線無料化されました。

概要

この道路は、伊勢志摩国立公園内に位置し、美しい海岸線と豊かな自然景観が魅力です。起点の鳥羽市浦村町から、石鏡町、国崎町、相差町を経由し、志摩市磯部町、そして終点の阿児町鵜方へと続きます。有料[[道路]]時代には、的矢湾大橋北交差点を境に、鳥羽側を「パールロードシーサイドライン」、志摩側を「パールロード奥志摩ライン」と呼んでいました。

もともと自然保護と沿線開発を目的に整備され、志摩スペイン村へのアクセス道路としての役割も担っています。しかし、実際には伊勢道路や国道167号を経由する方が、より短距離でアクセス可能です。

歴史

1960年代に鳥羽市長の中村幸吉が建設構想を提唱したことがきっかけで、1970年にパールロード建設事務所が業務を開始しました。1973年には第一期区間（シーサイドライン）が供用を開始。その後、第二期区間（奥志摩ライン）も完成し、全線開通となりました。2003年と2006年に、それぞれ無料開放されるまで、有料[[道路]]として利用されていました。かつての通行料金は、第一期区間が830円、第二期区間が520円でした。

路線データ

• - 起点：三重県鳥羽市浦村町隣接民有地148の1番地先
• - 終点：三重県志摩市阿児町鵜方字金谷2967番地の1（パールロード入口交差点）

沿線の見どころ

麻生の浦大橋

鳥羽市浦村町にかかる、バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋です。全長約196mで、かつては白い塗装が施されていましたが、現在は銀色になっています。この橋は、麻生の浦（現在の生浦湾）に架かり、周辺の宿泊施設へのアクセス路としても利用されています。1972年には建設中の仮橋が土木学会田中賞を受賞しました。

的矢湾大橋

志摩市磯部町に位置する、全長約237mの鋼上路ローゼ橋です。鮮やかな赤色の塗装が特徴で、「パールロードの赤い橋」として親しまれています。橋からは、的矢湾の美しい風景を一望できます。

展望スポット

パールロード沿いには、太平洋や伊勢湾、リアス式海岸の絶景を見渡せる展望スポットが点在します。特に鳥羽展望台は360度のパノラマが楽しめます。また、麻生の浦大橋や的矢湾大橋からは、真珠の養殖筏が浮かぶ美しい湾の風景が眼下に広がります。

食

浦村や的矢周辺は、牡蠣の養殖が盛んな地域です。冬から春にかけては、沿線に牡蠣小屋や直売所がオープンし、新鮮な牡蠣を味わうことができます。

交通情報

パールロードは、比較的緩やかなカーブとアップダウンが特徴で、冬でも温暖なため、バイクでのツーリングにも人気があります。

通過する自治体

• - シーサイドライン

- 鳥羽市
- 志摩市

• - 奥志摩ライン

- 志摩市

交差する道路

• - 三重県道750号阿児磯部鳥羽線：起点
• - 三重県道47号鳥羽磯部線：鳥羽市相差町、志摩市磯部町的矢
• - 三重県道16号南勢磯部線：志摩市磯部町的矢
• - 国道167号（磯部鵜方バイパス）・三重県道514号安乗港線：志摩市阿児町鵜方
• - 国道260号：終点

まとめ

パールロードは、美しい自然と歴史が織りなす、魅力的なドライブコースです。展望台からの絶景や、沿線のグルメを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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