鶴賀二郎

鶴賀二郎：日本の映画・テレビドラマ界を彩ったベテラン俳優

鶴賀二郎（つるが じろう）は、1934年11月27日生まれの日本の元俳優です。本名は沢田克己（さわだ かつみ）、旧芸名は沢田克巳（さわだ かつみ）で、元女優の金井由美を妻に持つ。東京府（現在の東京都）出身。

輝かしいキャリア：大映から独立プロへ

鶴賀二郎の俳優人生は、大映（現：角川映画）や東映での活動から始まりました。当初は通行人役など端役が多かったと本人も語っており、デビュー作を特定するのは難しいと言われています。しかし、地道な努力を重ね、着実にキャリアを積んでいきました。数々の映画やテレビドラマに出演し、脇役から主演級まで幅広い役柄をこなす実力派俳優として活躍しました。

その後、司会専門の株式会社「ヒューマンステージMCスクール」の代表取締役社長を歴任した後、1983年には自身のプロダクションである「JTプロダクション」を設立。代表取締役社長として現在も会社を率いています。俳優業だけでなく、経営者としても手腕を発揮している点が、彼の多才さを物語っています。

映画・テレビドラマでの活躍：数々の作品に出演

鶴賀二郎が出演した作品は多岐に渡ります。代表作として挙げられるのは、1967年の映画『丹下左膳』です。この作品で共演した金井由美と結婚するなど、私生活にも大きな影響を与えた作品となっています。

映画では、『競艶八剣伝』（1960年）、『鏡山競艶録』（1960年）、『唄は峠を越えて』（1961年）、『木曽ぶし三度笠』（1961年）、『旅はお色気』（1961年）、『うっちゃり姫君』（1961年）、『舞妓の休日』（1961年）、『新源氏物語』（1961年）、『お兄哥さんとお姐さん』（1961年）、『雨の九段坂』（1962年）、『獄中の顔役』（1968年）、『あゝ予科練』（1968年）など、時代劇から現代劇まで幅広いジャンルに出演しました。

テレビドラマでは、『孤影』（1963年）、『忍者部隊月光』、 『特別機動捜査隊』、 『七人の刑事（第2シリーズ）』、 『ウルトラQ』、『ウルトラセブン』、『三匹の侍（第4シリーズ）』、『マイティジャック』、『怪奇大作戦』、『五人の野武士』、『鬼平犯科帳』、『大忠臣蔵』、『火曜日の女シリーズ・いとこ同志』、『刑事くん（第1部・第2部）』、『恐怖劇場アンバランス』、『特捜記者 犯罪を追え!』、『右門捕物帖』、『寒流』、『影同心II』、『江戸の旋風Ⅱ』、『大江戸捜査網（第3シリーズ）』、『白い巨塔』、『転落の詩集』、『特捜最前線』、『騎馬奉行』、『西部警察 PART-II』、『木曜ゴールデンドラマ「時効家族」』、『ことしの牡丹はよいぼたん』、『火曜サスペンス劇場「松本清張スペシャル・一年半待て」』、『新大江戸捜査網』など、数多くの作品に出演し、その演技力は視聴者から高い評価を得ていました。

さらに、吹き替えでも『宇宙大作戦』で活躍するなど、その活動は多岐に渡ります。

俳優としての魅力とその後

鶴賀二郎は、個性的な顔立ちと確かな演技力で、多くの作品で存在感を放ちました。時代劇から現代劇まで幅広い役柄を演じ分け、それぞれのキャラクターに命を吹き込む彼の演技は、多くの視聴者の心に深く刻まれています。数々の作品で培った経験と実績は、後進の俳優たちにとっても貴重な財産と言えるでしょう。

現在はJTプロダクションの代表取締役社長として活躍しており、俳優としての経験を活かしながら、日本のエンターテインメント業界に貢献し続けています。

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