鹿児島県道24号鹿児島東市来線

鹿児島県道24号鹿児島東市来線について

鹿児島県道24号鹿児島東市来線は、鹿児島県鹿児島市照国町を起点とし、日置市東市来町長里を終点とする、全長約27kmの主要地方道です。この路線は、鹿児島市中心部から郊外、そして日置市へと至る、地域住民の生活に欠かせない重要な役割を担っています。

路線の特徴

この県道の大きな特徴は、その大部分がJR九州鹿児島本線と並走している点です。これにより、道路と鉄道が織りなす風景を楽しむことができます。また、沿線は市街地から徐々に郊外の風景へと変化し、田園地帯が広がる場所もあります。

起点の照国町交差点から建部神社前までの区間は、市街地であり住宅が密集しています。この区間は片側2車線以上が確保されており、鹿児島市電とも並走しています。一方、建部神社から鹿児島西ICまでの区間は、道幅が狭く、過去には豪雨による浸水被害も発生しています。この区間には、国道3号鹿児島バイパスが並走しており、鹿児島西ICまで重複区間となっています。

鹿児島西ICから仁田尾北交差点までの区間は、拡張工事が完了し片側1車線で走行可能ですが、西別府町付近には未着手の箇所も残っています。この付近から田園風景が広がり、郊外の雰囲気が感じられます。仁田尾北交差点から猪鹿倉交差点（日置市）までの区間は比較的整備されており、JR九州鹿児島本線と再び並走します。この区間では、鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線からの交通が合流し、交通量が増加します。猪鹿倉交差点から美山入口交差点までの区間は、道幅が狭い箇所が多くなっています。旧大田交差点付近には、かつて鹿児島交通枕崎線が通っていたコンクリート製の鉄橋が残っており、今後の整備状況によっては撤去される可能性があります。

歴史

この県道の歴史は、1958年に一般県道鹿児島伊集院線と一般県道伊集院東市来線の2路線が認定されたことに始まります。その後、1972年にそれぞれ路線番号が付与されましたが、1982年に両路線は廃止され、統合されて現在の鹿児島県道24号鹿児島東市来線となりました。1993年には、主要地方道に指定されています。

重複区間

この路線には、以下の重複区間があります。

鹿児島県道210号小山田谷山線（鹿児島市石谷町・仁田尾北交差点 - 春山町・春山口交差点）
鹿児島県道37号伊集院日吉線（日置市伊集院町猪鹿倉・猪鹿倉交差点 - 日置市伊集院町大田）

通過する自治体

この県道が通過する自治体は、以下の2つです。

鹿児島市
日置市

沿線情報

沿線には、以下の施設や場所があります。

鹿児島市立山下小学校
鹿児島市電2系統（鹿児島中央駅前 - 高見橋 - 加治屋町）
JR九州鹿児島本線・日豊本線・指宿枕崎線・九州新幹線 鹿児島中央駅
池田学園池田中学・高等学校
池田学園池田小学校
JR九州鹿児島本線（上伊集院駅 - 薩摩松元駅 - 伊集院駅）
* 鹿児島市立松元小学校

その他の情報

この県道には、かつて路線上にあった甲突川五石橋の一つである西田橋がありました。また、沿線には、鹿児島本線や指宿枕崎線といった鉄道が並走しており、交通の便も良い地域です。

この県道は、地域住民の生活を支える重要な道路であるとともに、沿線の風景や歴史を感じることができる、魅力的な道路です。

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