篠崎町

篠崎町：江戸川区東部の魅力あふれる町



概要


篠崎町は、東京都江戸川区の東部に位置する町で、一丁目から八丁目までが存在します。住居表示が実施されており、区内で5番目に大きな面積を持つ町です。江戸川を境に千葉県と接しており、東京都（島嶼部を除く）の東端に位置しています。

地理と地形


篠崎町は、江戸川の右岸に位置し、旧[[江戸川]]と江戸川放水路の分岐点という地形的な特徴があります。川沿いには広大な河川敷（篠崎緑地）が広がり、都立篠崎公園と合わせて町の周囲を囲んでいます。この河川敷では、毎年夏に江戸川区花火大会が開催され、篠崎ポニーランドやこども未来館などのレクリエーション施設が点在し、観光地のような役割も果たしています。町の北部が属する鹿骨地区は、江戸川区内では比較的標高が高いものの、過去にカスリーン台風による浸水被害を受けており、今後の水害対策も課題となっています。地震の際には、河川敷を中心に液状化の恐れがあるため、江戸川区はスーパー堤防化や公園の高台化を進めています。

住宅街


篠崎町は、区内で9番目に人口が多い町で、多くの世帯が居住しています。特に、篠崎街道沿いの地域や篠崎駅周辺は人口密度が高いですが、全体としては区内平均を下回っています。

産業


篠崎町には多くの事業所が存在し、多くの従業員が働いています。卸売業・小売業、製造業、建設業、宿泊業・飲食サービス業など、多様な業種が立ち並びます。かつては鳶職の町として知られていました。

交通


篠崎町は、陸上交通の要所です。町域の西端には柴又街道、東端には篠崎街道、北端には鹿骨街道が走り、中央部には京葉道路が横断しています。特に京葉道路は交通量が多く、江戸川大橋や篠崎インターチェンジがあり、都内でも有数の交通量を誇ります。ただし、江戸川大橋は自動車専用のため、徒歩や自転車では対岸へ直接渡れません。歩行者は、篠崎水門の橋を経由して対岸へ向かう必要があります。

地価


住宅地の地価は、2024年1月1日の公示地価によると、篠崎町2丁目付近で41万9000円/m2となっています。

歴史


篠崎の地名の由来は、篠竹が生い茂る土地であったことに由来します。中世には、この地域は葛西御厨の篠崎郷として知られていました。江戸時代には、上篠崎と下篠崎に分かれ、それぞれ旗本の知行地となりました。農業が盛んであり、農閑期には篠竹を使った工芸品も作られていました。

1889年の町村制施行により、周辺の村と合併して篠崎村となりました。1932年に江戸川区が成立すると、篠崎村は分割され、上篠崎町、下篠崎町、北篠崎町、東篠崎町、南篠崎町、西篠崎町となりました。現在の篠崎町は1966年に旧下篠崎町の一部などから成立しました。1986年には都営新宿線篠崎駅が開業し、その周辺を中心に市街化が進みました。駅周辺は2000年代以降再開発が進められ、商業施設やタワーマンション、図書館などを併設した複合施設「篠崎ツインプレイス」が建設されました。

世帯数と人口


2024年8月1日現在、篠崎町の世帯数と人口は、それぞれ約1万1千世帯、約2万4千人です。

学区


篠崎町内の小中学校は、江戸川区が定める学区に属します。ただし、区内では学校選択制度が導入されており、区内全域から学校を選択できます。

事業所


2021年の経済センサス調査によると、篠崎町には多くの事業所があり、多くの従業員が働いています。

交通機関


鉄道


  • - 都営新宿線：篠崎駅

バス



道路



水上バス


  • - 江戸川水上バス（休止中）：水上バスポニーランドステーション

公共施設


  • - 篠崎コミュニティホール

教育施設



公園・レクリエーション


  • - 江戸川河川敷篠崎緑地
  • - 江戸川グランド（篠崎図書館前野球場）
  • - 都立篠崎公園（野球場、ドッグラン）
  • - 篠崎ポニーランド
  • - 本郷用水親水緑道
  • - 京葉ゴルフセンター

文化施設


  • - しのざき文化プラザ（篠崎駅西口直結・篠崎ツインプレイス内）
  • - 江戸川区立篠崎図書館
  • - 江戸川区総合人生大学
  • - 伝統工芸カフェアルティザン

史跡


  • - 無量寺
  • - 浅間神社

その他



参考文献


  • - 「角川日本地名大辞典 13巻 東京都」（1978年）

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