黄平県

黄平県（こうへい-けん）は、中華人民共和国貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州に位置する県です。県人民政府は新州鎮に置かれています。

地理

烏江の支流である清水江の上流域に位置し、豊かな自然に恵まれています。この地域には、漢族だけでなく、ミャオ族やトン族など、多くの少数民族が居住しています。

現地の住民は、現在の黄平の町を「新黄平」と呼び、明以前の時代に黄平の行政機関が置かれていた旧市街を「老黄平」と呼んで区別しています。老黄平は新黄平の北西17.5kmの場所に位置しています。

行政区画

黄平県は、以下の8つの鎮と3つの郷を管轄しています。

鎮: 新州鎮、旧州鎮、重安鎮、谷隴鎮、平渓鎮、野洞河鎮、浪洞鎮、上塘鎮
郷: 一碗水郷、紙房郷、翁坪郷

歴史

黄平県は、漢や唐の時代には牂牁郡として知られていました。宋代には黄平府土司が設置され、元代にも黄平府が置かれていましたが、明代になると黄平州が設置され、平越府に組み入れられました。清代には、黄平の行政機関が興隆衛に移され、移転後の黄平は鎮遠府に属しました。中華民国が成立後の1913年に黄平県に改称され、翌1914年には鎮遠道に区画されましたが、道は後に廃止されました。中華人民共和国建国後は、自治州の行政区に改編されました。

交通

黄平県は、航空、鉄道、道路の便が整備されており、交通の要所となっています。

航空

凱里黄平空港

鉄道

中国鉄路総公司
滬昆線：（貴陽方面）- 宝老山駅 - 黄平駅 -（上海方面）

道路

高速道路
S30 江黔高速道路
S62 余安高速道路
S84 天黄高速道路

参考文献

張治国監修『最新中国地名事典』（日外アソシエーツ, 1994年5月）
* 『精選中国地名辞典』（塩英哲編訳, 凌雲出版, 1983年3月）

もう一度検索