黒島港

黒島港

黒島港は、沖縄県八重山郡竹富町に属する黒島の北側に位置する港湾です。沖縄県が管理しており、統計法に基づく港湾調査規則では乙種港湾に分類されています。黒島は島外への交通手段が実質的に船舶に限られるため、この港は島民にとって生活に欠かせないだけでなく、観光客にとっても唯一の玄関口となっています。

概要

黒島港は、石垣島の石垣港などとの間に旅客船（高速船）が就航しており、定期貨客船（フェリー）や地元の小型船も利用しています。特に、石垣港との間では多くの便が運航されており、島民の生活を支える重要な交通インフラとなっています。

また、黒島の周辺海域は美しい海が広がっており、ダイビングスポットとしても有名です。石垣島からのダイビング船が休憩のために立ち寄るなど、観光面でも重要な役割を担っています。

沿革

1972年（昭和47年）5月15日 - 沖縄の本土復帰に伴い、地方港湾に指定されました。
1994年（平成6年） - 旅客待合所が完成し、利用者の利便性が向上しました。
2006年（平成18年）2月24日 - 浮桟橋の供用が開始され、船舶の接岸が容易になりました。
2012年（平成24年）5月1日 - 従来の待合所に隣接する形で新旅客待合所、浮桟橋、屋根付き歩道が完成し、竣工式が執り行われました。これにより、利用者の快適性がさらに向上しました。

施設

黒島港には、以下の係留施設があります。

物揚場 (-3.0m) - 50m（最大対象船舶 100総トン）
物揚場 (-2.0m) - 30m（最大対象船舶 30総トン）
物揚場 (-2.5m) - 45m（最大対象船舶 5総トン）
船揚場 - 50m
浮桟橋 - 1基（最大対象船舶 74総トン）

また、利用者のための施設として、鉄筋コンクリート構造で赤瓦屋根の平屋建ての「黒島船客ターミナル」があります。延床面積は87.75m2で、旅客の待合スペースとして利用されています。

定期航路

黒島港には、以下の定期航路があります。八重山観光フェリーと安栄観光の2社が運航しています。石垣航路以外は本数が少ない点に注意が必要です。

旅客船（高速船）

石垣港（石垣島）
大原港（西表島）
小浜港（小浜島）

貨客船（フェリー）

石垣港（石垣島）

関連情報

日本の港湾一覧#沖縄県
沖縄県道213号黒島港線

外部リンク

黒島港 (PDF) 沖縄県土木建築部港湾課

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