黒川ラフィ

福岡県に生まれた黒川ラフィ（くろかわ -）は、1994年11月9日生まれのアスリートです。主にラグビーユニオン選手として知られていますが、アメリカンフットボール選手としてのキャリアも持つ、類まれな経歴の持ち主です。現在の所属は、ジャパンラグビーリーグワンに加盟するルリーロ福岡。ここではウィング（WTB）としてグラウンドを駆け巡っています。

プロフィールを見ると、身長178cm、体重79kgという体格は、ラグビーのウィングとしてスピードと agile な動きを活かすのに適しています。ニックネームは「ラフィ」。彼のルーツは多様であり、父親がインド出身、母親が日本出身という背景を持っています。また、アスリートとしての高いポテンシャルは、かつて7人制ラグビーの日本代表練習生に選出された経験からも伺えます。

黒川選手のキャリアパスは非常にユニークです。一般的なラグビー選手とは異なり、彼は高校時代から大学の3年生まで、一貫して野球に打ち込んでいました。所属していた専修大学では硬式野球部に在籍していましたが、大学3年次という異例のタイミングで、それまでの野球からラグビーへの転向を決断します。この競技変更は、彼のスポーツキャリアにおける大きなターニングポイントとなりました。

大学卒業後、ラグビー選手としての道を歩み始めた黒川選手は、まず北海道バーバリアンズでプレーしました。その後、2019年にはトップリーグ（当時）に所属するコカ・コーラレッドスパークスに加入し、プロラグビー選手としてのキャリアを築きました。しかし、2021年4月30日をもってコカ・コーラレッドスパークスの活動終了が発表されるという事態に直面します。

所属チームの活動終了を受け、黒川選手は新たなスポーツへの挑戦を決意します。同年7月31日、彼はアメリカンフットボールチームであるイコールワン福岡SUNSへの入団を発表し、アメフト選手として再スタートを切りました。アメリカンフットボールでのポジションはランニングバック（RB）であり、ここでもラグビーのウィングと同様に、スピードと突破力が求められる役割を担いました。異なるフットボール競技でトップレベルを目指すという、アスリートとしての高い適応能力と挑戦心を示しました。

しかし、アメフトへの挑戦は比較的短期間で、2022年には再びラグビーの世界に戻ってきます。彼はルリーロ福岡の選手スコッドに選出され、再びラグビーユニオンの選手としてプレーすることになりました。このように、野球からラグビー、そしてアメリカンフットボールを経て再びラグビーへと戻るという、異色の経歴は多くの注目を集めています。それぞれの競技で培った経験やスキルは、現在のラグビープレーにも活かされていることでしょう。

福岡県出身であること、筑陽学園高校、専修大学での学生生活、そして北海道バーバリアンズ、コカ・コーラレッドスパークス、イコールワン福岡SUNS、ルリーロ福岡といった多様なチームでの経験は、彼の選手としての幅広さと深みを形作っています。今後のルリーロ福岡での活躍に加え、多競技にわたるその経験がどのような影響をもたらすのか、期待が寄せられています。

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