11番街 (マンハッタン)

ニューヨーク、マンハッタンの11番街：歴史とランドマーク

11番街は、ニューヨーク市マンハッタンのウエストサイドを南北に走る重要な大通りです。ハドソン川沿いに位置し、南はガンズヴォート・ストリートから北は59丁目まで続いています。この通りは、マンハッタンの都市構造と歴史を色濃く反映しています。

概要

11番街の南端は、10番街やウエスト・ストリート（12番街）の起点でもあります。ガンズヴォート・ストリートから西22丁目まではウエストサイド・ハイウェイの一部を構成し、そこから北へは1811年委員会計画に基づいた標準的なアベニューとして、他のアベニューと平行に伸びています。

交通の流れは、22丁目から24丁目までは双方向通行ですが、24丁目から44丁目までは南行き一方通行となります。かつては34丁目から40丁目も双方向でしたが、地下鉄7号線の延伸工事に伴い一方通行に変更されました。

39丁目から59丁目にかけては、自動車ディーラーが密集するエリアとして知られています。ガソリンスタンド、洗車場、レンタカー店なども多く、100年以上前から運輸業が盛んな地域です。現在でも、マンハッタンの馬車や自転車タクシーの多くが、このエリアに拠点を置いています。

59丁目以北はウエスト・エンド・アベニューと名前を変え、107丁目のストラウス・パーク付近でブロードウェイに合流します。ウエスト・エンド・アベニューは、59丁目から106丁目までは双方向通行ですが、106丁目から107丁目はブロードウェイから分岐する南行き一方通行です。この区間は、アッパー・ウエスト・サイドの閑静な住宅街となっています。

「死のアベニュー」からハイラインへ

かつて11番街には、ニューヨーク・セントラル鉄道のウエスト・サイド線が併用軌道として走っていました。しかし、鉄道と自動車の事故が頻発したため、「死のアベニュー」として悪名高かったのです。この危険な状況を改善するため、1934年にはヘンリー・ハドソン・パークウェイの建設法案が可決されました。

さらに近年では、11番街沿いの一部区間を高架公園として再利用したハイラインがオープンし、新たなランドマークとして注目を集めています。

ランドマーク

11番街とその周辺には、数多くの名所があります。

ホイットニー美術館（ガンズヴォート・ストリート）
チェルシー・マーケット（15丁目と16丁目の間）
チェルシー・ピアーズ（23丁目とウエストサイド・ハイウェイの間）
コルベア・レポーのコメディ・セントラルスタジオ（54丁目）
ザ・デイリー・ショーのコメディ・セントラルスタジオ（51丁目）
コパカバーナ（34丁目）
デウィット・クリントン・パーク（52丁目から54丁目の間）
ハイライン（ガンズヴォート・ストリートから34丁目の区間をほぼ11番街と平行して走る）
ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センター（34丁目から39丁目の間）
MTAのマイケル・クイール・バス車庫（41丁目）
ポマンダー・ウォーク
リバーサイド・パーク

公共交通機関

11番街へのアクセスには、ニューヨーク市地下鉄IRTフラッシング線（7 <7>）の34丁目-ハドソン・ヤード駅が便利です。

11番街は、その歴史と多様なランドマークを通じて、マンハッタンの魅力を伝える重要なストリートと言えるでしょう。

もう一度検索