1875年の相撲

1875年の相撲界の動向

1875年（明治8年）は、相撲界にとって様々な動きが見られた年でした。この年、東京相撲を中心に、大阪相撲との合併興行や、三都合併相撲が開催され、相撲人気が盛り上がりを見せました。

興行

4月場所（東京相撲）

場所：本所回向院
日程：晴天10日間

この場所は、東京相撲が主催したもので、本所回向院を舞台に10日間開催されました。

9月場所（東京大阪合併相撲）

場所：難波新地
日程：10日間

東京と大阪の相撲が合同で開催されたこの場所は、難波新地で行われ、10日間の興行となりました。東西の力士が一同に会する貴重な機会であり、多くの観客を集めました。

10月場所（三都合併相撲）

場所：祇園神社北林御免地
日程：10日間

三都（京都、大阪、東京）の相撲が合同で開催されたこの場所は、祇園神社北林御免地で行われました。10日間という日程で、各地の力士が技を競い合いました。

誕生

この年には、後に相撲界を彩る力士たちが誕生しました。

1月4日 - 國ヶ岩夘八（くにがいわ うはち）：最高位は前頭18枚目格付出（京都大関）。入間川部屋に所属。1933年（昭和8年）没。
3月23日 - 有明吾郎（ありあけ ごろう）：最高位は小結。伊勢ノ海部屋に所属。1943年（昭和18年）没。

死去

この年、現役中に亡くなった力士もいました。

10月15日 - 盤石力勝（ばんじゃく りきかつ）：最高位は前頭筆頭（現役没）。木瀬部屋から錦戸部屋に移籍。1834年（天保5年）生まれ。

まとめ

1875年は、東京相撲だけでなく、東西の合併興行や三都合併相撲など、相撲界全体で様々な動きがありました。また、後に名を残す力士の誕生や、現役で亡くなった力士の記録も、この年の出来事として特筆されます。

この年の出来事は、相撲史を語る上で重要な意味を持ち、相撲の歴史を深く理解する上で欠かせない情報です。

参考文献

酒井忠正『日本相撲史 中巻』ベースボール・マガジン社、1964年6月1日

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