1960-1961シーズンのNBA

1960-1961 NBAシーズン

1960-1961シーズンは、NBAにとって15回目のシーズンであり、1960年10月19日に開幕し、1961年4月11日に全日程を終えました。このシーズンは、リーグの勢力図を塗り替えるいくつかの重要な出来事がありました。

シーズン前の出来事

ドラフト

この年のドラフトでは、オスカー・ロバートソンとジェリー・ウェストという、後にNBAの歴史に名を残す二人のスーパースターが指名されました。ローマ五輪の金メダリストでもあったロバートソンは、全体1位でシンシナティ・ロイヤルズに入団。ウェストは2位でミネアポリス・レイカーズに入団しました。その他にも、ダラール・イムホフ、リー・シェーファー、レニー・ウィルケンズといった選手が指名されています。

ロサンゼルス・レイカーズの誕生

ミネアポリス・レイカーズがミネソタ州ミネアポリスからカリフォルニア州ロサンゼルスに移転し、ロサンゼルス・レイカーズに改称しました。これにより、レイカーズは西海岸初のNBAチームとなり、NBAは名実ともに全米規模のリーグへと発展しました。また、ロサンゼルスという大都市にチームが拠点を置いたことは、NBAの発展にとって大きな意義がありました。

試合数の増加

このシーズンから、それまでの75試合から79試合に増加されました。

シーズン

オールスターゲーム

開催日：2月17日
開催地：フィラデルフィア
結果：ウエスト 153 - 131 イースト
MVP：オスカー・ロバートソン（シンシナティ・ロイヤルズ）

スタッツリーダー

得点王：ウィルト・チェンバレン
リバウンド王：ウィルト・チェンバレン
アシスト王：オスカー・ロバートソン

※1969-70シーズン以前はアベレージよりも通算でスタッツリーダーが決定されていました。

各賞

最優秀選手：ビル・ラッセル（ボストン・セルティックス）
ルーキー・オブ・ザ・イヤー：オスカー・ロバートソン（シンシナティ・ロイヤルズ）
オールNBAファーストチーム：
ウィルト・チェンバレン（フィラデルフィア・ウォリアーズ）
ボブ・クージー（ボストン・セルティックス）
エルジン・ベイラー（ロサンゼルス・レイカーズ）
ボブ・ペティット（セントルイス・ホークス）
オスカー・ロバートソン（シンシナティ・ロイヤルズ）

新世代の台頭

1960年代に入り、NBAは新たな主役たちが台頭し始めました。ジョージ・マイカンやジョー・ファルクス、ニール・ジョンストンといった初期のスター選手に代わり、1950年代後半にNBA入りした選手たちがリーグを支配するようになりました。

ウィルト・チェンバレンは、このシーズンに平均37.4得点、27.2リバウンドという驚異的な成績を記録し、得点王、リバウンド王、FG成功率1位の三冠を達成。ビル・ラッセルは自身2度目のMVPを受賞しました。そして、ルーキーのオスカー・ロバートソンは、オールスターMVPを獲得し、ボブ・クージーからアシスト王の座を奪いました。ルーキーイヤーに30.5得点、9.7アシストを記録しました。

プレーオフ・ファイナル

セルティックス三連覇

ファイナルは、ボストン・セルティックスとセントルイス・ホークスの対戦となりました。両チームは、過去5年間で4度もファイナルで対戦しており、最大のライバル同士でした。

セルティックスは、ホークスを破り、三連覇を達成しました。ホークスは、このシーズンを最後に2008年現在までファイナルに進出していません。

ラストシーズン

ビル・シャーマン（1951-61）
ジャック・ジョージ（1953-61）
ディック・ガーメイカー（1955-61）

三連覇を達成したボストン・セルティックスでは、世代交代が着々と進んでいました。ビル・シャーマンは、5年連続、7回のフリースロー成功率1位という正確なシュート精度を武器にセルティックス王朝を支えましたが、4度目の優勝と共に引退を決意し、ポジションをサム・ジョーンズやK.C.ジョーンズらに託しました。

外部リンク

NBA.com HISTORY （英語）
NBA.com HISTORY Finals （英語）
* Basketball-Reference.com （英語）

もう一度検索