1984年ウィンブルドン選手権

1984年ウィンブルドン選手権

1984年のウィンブルドン選手権は、英国・ロンドン郊外のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブにて、6月25日から7月8日にかけて行われました。この大会は伝統あるテニスイベントであり、毎年多くのテニスファンが世界中から集まります。今年もまた、男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの各種目で熱戦が繰り広げられました。

シード選手の活躍

男子シングルス

今年の男子シングルスでは、ジョン・マッケンローが2年連続で、そして通算3度目の優勝を果たしました。彼は準決勝でパット・キャッシュを下し、決勝では34歳のジミー・コナーズに圧倒的な強さを見せつけました。決勝スコアは6-1、6-1、6-2という結果で、マッケンローはその実力を証明しました。準決勝では、ジミー・コナーズがイワン・レンドルを苦しめながらも勝利し、コナーズにとってはこの大会が最後の4大大会決勝戦となりました。

他のシード選手としては、イワン・レンドルがベスト4、ジミー・コナーズが準優勝、マッツ・ビランデルやトマシュ・スミッドがそれぞれ二回戦や八回戦に進出しました。

女子シングルス

女子シングルスでは、マルチナ・ナブラチロワが優勝し、3年連続で通算5度目のタイトルを手にしました。準決勝ではキャシー・ジョーダンを、決勝ではクリス・エバート・ロイドを相手に見事なプレーを見せました。決勝戦の結果は7-6、6-2で、ナブラチロワは対戦相手を圧倒しました。また、ハナ・マンドリコワやパム・シュライバーも準々決勝に進み、好成績を残しました。

ダブルス競技

男子ダブルスには、ジョン・マッケンローとピーター・フレミングのペアが参加し、優勝を果たしました。決勝では、ポール・マクナミーとパット・キャッシュのペアに対し、フルセットの末に6-2、5-7、6-2、3-6、6-3という接戦を制しました。女子ダブルスでは、ナブラチロワとパム・シュライバーのコンビが優勝し、決勝でキャシー・ジョーダンとアン・スミスを下しました。混合ダブルスでは、ジョン・ロイドとウェンディ・ターンブルがスティーブ・デントンとキャシー・ジョーダンに勝利を収めました。

みどころ

1984年ウィンブルドン選手権では、すべての部門で前年の勝者が再び優勝を果たすという珍しい現象が見られました。特に、ジョン・マッケンローとマルチナ・ナブラチロワがそれぞれ男子と女子のシングルス、およびダブルスで2冠を達成したことは、記憶に残る名場面となりました。32歳になったジミー・コナーズにとって、これが最後のグランドスラム決勝となり、ファンたちは感慨深い思いを抱きました。

この大会は、1984年がどれほど素晴らしいテニスの年だったかを物語っており、選手たちの実力の高さと競技の魅力を改めて印象づけるものでした。詳細な結果や試合経過は、国際テニス連盟の公式サイトを参照してください。

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