1985年ウィンブルドン選手権

1985年 ウィンブルドン選手権の概要

1985年のウィンブルドン選手権（The Championships, Wimbledon 1985）は、イギリス・ロンドン郊外の「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて、6月24日から7月7日まで開催されました。この大会は世界的に評価されているテニス大会の一つであり、多くの注目を集めました。

シード選手一覧

大会には多くの著名な選手が参加し、男子シングルスではジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、ジミー・コナーズ、マッツ・ビランデルなどがシード選手として名を連ねました。その中でも、準優勝のケビン・カレンが注目されました。

女子シングルスでは、クリス・エバート・ロイドとマルチナ・ナブラチロワが共に第1シードに選ばれ、ナブラチロワは見事に優勝を収めました。彼女はこの大会での勝利により、4年連続6度目の優勝を達成し、その実力を証明しました。

大会経過

男子シングルス

準々決勝では、ケビン・カレンがジョン・マッケンローを圧倒し、他にもジミー・コナーズがリカルド・アクナに快勝する場面が見られました。また、ボリス・ベッカーはアンダース・ヤリードを下し、準決勝に進出しました。準決勝では、ケビン・カレンがジミー・コナーズを退け、ボリス・ベッカーがアンダース・ヤリードに勝利し、決勝の舞台に立ちました。

決勝では、ボリス・ベッカーとケビン・カレンが激しい戦いを繰り広げました。最終的にボリス・ベッカーが勝利し、6-3, 6-7, 7-6, 6-4のスコアで男子シングルスのタイトルを手にしました。これにより、彼は「17歳7ヶ月」でウィンブルドンの男子最年少優勝記録を樹立しました。これは、全てのグランドスラム大会を通しても特筆すべき偉業でした。

女子シングルス

女子シングルス準々決勝では、クリス・エバート・ロイドがバーバラ・ポッターを下し、キャシー・リナルディはヘレナ・スコバと接戦の末に勝利しました。準決勝では、クリス・エバート・ロイドがキャシー・リナルディを完封し、マルチナ・ナブラチロワもジーナ・ガリソンを抑えました。

決勝戦は、クリス・エバート・ロイドとマルチナ・ナブラチロワの戦いとなり、最終的にナブラチロワが4-6, 6-3, 6-2で勝利しました。彼女は反撃を貫き、自己記録を更新し続ける好調なパフォーマンスを見せました。

ダブルスと混合ダブルス

男子ダブルスでは、ハインツ・ギュンタードとバラージュ・タロツィ組がパット・キャッシュとジョン・フィッツジェラルド組を破り、タイトルを獲得しました。女子ダブルスでは、キャシー・ジョーダンとエリザベス・スマイリー組がマルチナ・ナブラチロワとパム・シュライバー組を下し、連勝記録をストップさせました。特に、ナブラチロワとシュライバーの連勝は109試合に及び、多くのファンに衝撃を与えました。

混合ダブルスでは、ポール・マクナミーとマルチナ・ナブラチロワがジョン・フィッツジェラルドとエリザベス・スマイリー組に勝利することで、ナブラチロワの強さを改めて示しました。

まとめ

1985年のウィンブルドン選手権は、多くの歴史的な瞬間を生み出しました。ボリス・ベッカーの男子最年少優勝や、マルチナ・ナブラチロワの連勝記録の停止は、今でも語り継がれています。テニスの魅力を存分に味わえる大会であり、次回も多くの期待が寄せられます。

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