2000年代のJRダイヤ改正

2000年代のJRダイヤ改正

2000年代は、JRグループ各社による重要なダイヤ改正が続き、地域ごとの路線で多様な変更が行われました。これにより、旅客の利便性が向上し、鉄道の利用促進が図られました。以下に、主要な改正内容を詳細に述べます。

2000年（平成12年）の改正

東日本

1月22日、営団東西線（後の東京メトロ東西線）の妙典駅が新たに開業しました。これにつれて、行徳駅発着の全列車が妙典駅発着に変更され、中央・総武線各駅停車の時刻も修正されました。

続いて、3月11日からは多くのダイヤ改正が実施されました。新幹線では山陽新幹線に「ひかりレールスター」が導入され、700系7000番台が活躍することになりました。また、北海道の宗谷本線では急行列車が特急列車に格上げされ、旭川駅と稚内駅間の急行「礼文」が廃止され、昼行急行が姿を消しました。

九州

九州では、筑肥線における複線化に伴い、下山門駅 - 筑前前原駅間のダイヤ改正が行われ、新たに303系が投入されました。

2001年（平成13年）の改正

3月に西日本では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのプレオープンに合わせて、桜島線にユニバーサルシティ駅が開業しました。この影響で、特別ダイヤが設定されました。

さらに、各社でダイヤ改正が進められ、特に関西線での旅客駅格上げなど、利便性がアップしました。また、685系の投入により、「サンダーバード」の増発も実施され、利用者の需要に応えました。

2002年（平成14年）の改正

この年もダイヤ改正が行われ、北海道の「スーパーホワイトアロー」の愛称の変更など、各地での路線再編成が行われました。特に西日本では、特急「はくたか」の最高速度が引き上げられるなど、速度向上が図られました。

2003年（平成15年）の改正

特に注目されたのは、3月の西日本・九州の改正です。ここでは、特急「北近畿」の運行パターンの見直しや、アーバンネットワークでの各路線の時刻の再編成が実施されました。

2004年（平成16年）の改正

ここでは九州新幹線の部分開業が行われ、新たな愛称「つばめ」が誕生しました。これにより、並行在来線の特急が減少し、新たな鉄道利用者を呼び込むこととなりました。

2005年（平成17年）の改正

愛知万博を見据え、東海道線での特急「のぞみ」の運行本数が増発され、また、名古屋地区でも各線での再編成が行われました。全体的に新幹線の利用促進が利用者の需要に応えた形で進められました。

このように2000年代のJRダイヤ改正は、時代のニーズに合わせた路線変更や新サービスの導入が行われ、旅客の利便性向上に寄与したことが特色です。新たな駅の開業や、特急列車の運行時間見直しの連続は、鉄道の利用を大いに促進しました。

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