2004年の全日本GT選手権

2004年の全日本GT選手権（JGTC）概要

全日本GT選手権（JGTC）は、2004年に新たな展開を迎えました。この年のシリーズは、4月3・4日のTIサーキット英田での開幕戦から始まり、11月20・21日の鈴鹿サーキットでの最終戦で幕を閉じました。全7戦を経て、JGTCはこの年をもって終焉を迎えることになり、2005年からはSUPER GTという新たなシリーズへと名称が変わりました。さらに、12月18・19日にはカリフォルニア・スピードウェイでオールスター戦が開催され、初めて海外でのレースも行われました。

前年からの主な変更点

レーススケジュール

SARSの影響で前年に中止されたマレーシアでのレースは、予定通り行われることとなりました。一方、富士スピードウェイは設備改修のため2003年9月から営業を休止していたため、代替として十勝インターナショナルスピードウェイが利用されました。この結果、北海道でのGT選手権開催はこの年が唯一となりました。また、珠海国際サーキット（中国）でのオールスター戦の計画もありましたが、最終的に中止されました。

参戦マシンの変遷

GT500クラス

• - 日産・フェアレディZ: 日産自動車は、前モデルのスカイラインGT-Rの販売終了に伴い、参戦車種をフェアレディZ（Z33）に変更。ホモロゲーションモデルであるTypeEを開発し、VQ30DETTエンジンを搭載しました。

• - 本田・NSX: 本田技研工業は、新しいターボエンジンC30A型を投入し、NSXのパフォーマンス向上を図りました。

• - トヨタ・スープラ: トヨタは、3UZ-FEエンジンの排気量を5.2Lから4.5Lに変更し、昨年のスープラを継続使用しました。

• - フェラーリ・550マラネロ: HITOTSUYAMA RACINGは、フェラーリ・550マラネロを投入。以前のマクラーレン・F1GTRからの変更により、より競争力を持ったマシンとなりました。

• - ランボルギーニ・ムルシエラゴ: JLOCは、ディアブロからムルシエラゴRG-1に切り替え、新たな挑戦を開始しました。トラブルが続いたため、一時的に旧型のディアブロに戻りました。

• - VEMAC RD408R: R&D SPORTが新しいVEMAC RD408Rを投入しましたが、開発が遅れたため、最終戦のみの出場となりました。

GT300クラス

• - RE雨宮 RX-7: パイプフレームシャシーを用いたRX-7が第2戦から参戦。

• - apr MR-S: シャシーを新型に改良し、エンジンも縦置きに変更したMR-Sを新たに投入しました。

• - M-TEC NSX: GT500クラスのNSXがGT300クラスにコンバート。また、外観の改良が施されました。

• - アークテックモータースポーツ ポルシェ・968: 古いモデルのポルシェ・968がロードマップに登場しましたが、最新技術が盛り込まれました。

エントリーリスト

エントリーリストやポイントランキングに関しては、各マシンやドライバーの成績が記載されており、特にGT500クラスでは多くの競技者が激闘を繰り広げました。

結論

2004年の全日本GT選手権は、新たな挑戦と進化の過程であり、SUPER GTへの移行を迎える前触れとなる重要な年でした。各チームとドライバーが繰り広げた熱い戦いは、今回の選手権の醍醐味を印象づけました。

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