2008年中華民国立法委員選挙

2008年中華民国立法委員選挙

2008年1月12日に行われた中華民国立法委員選挙は、台湾の国会である立法院の議員を選出する選挙でした。この選挙は、総統選挙の前哨戦としての側面も持ち、与党・民主進歩党（民進党）と最大野党・中国国民党（国民党）の間で激しい選挙戦が繰り広げられました。

選挙の背景

当時の陳水扁総統の経済政策に対する不満が高まっており、民進党は選挙戦当初から劣勢を強いられていました。また、2005年の憲法改正によって、立法院の定数が大幅に削減され、選挙制度も中選挙区制から小選挙区制へと変更されました。このため、今回の選挙は、新たな制度下での初の選挙となり、各党の戦略や選挙結果に大きな影響を与えました。

選挙データ

投票日: 2008年1月12日
定数: 113議席
区域選出：73議席
全国不分区及び僑居国外国民：34議席
原住民：6議席（平地3議席、山地3議席）
選挙制度: 単一選区両票制（小選挙区比例代表並立制）
区域：小選挙区制
全国不分区及び僑居国外国民：比例代表制（5％以上の得票を得た政党に議席配分）
原住民：中選挙区制
投票: 2票制（選挙区候補と比例代表政党に投票）
クオータ制: 比例代表当選者の半分以上は女性候補でなければならない

選挙結果

選挙の結果、与党・民進党は大敗し、立法院の議席数は4分の1を下回る惨敗となりました。一方、野党・国民党は7割を超える議席を獲得し、圧勝しました。この結果は、当時の台湾政治における与野党の勢力図を大きく変える出来事となりました。

また、李登輝前総統を精神的指導者とする台湾団結連盟は、民進党と国民党の二大政党の争いに埋没し、比例代表での議席獲得に必要な得票率5％を突破できず、議席を獲得できませんでした。

投票率: 58.28％
区域：58.72％
平地原住民：42.88％
山地原住民：51.55％

選挙後の影響

この選挙結果は、その後の台湾政治に大きな影響を与えました。国民党は政権奪還への足掛かりとし、民進党は立て直しを迫られました。また、選挙制度改革の結果、小選挙区制での選挙が定着し、政党間の競争がより激しくなることとなりました。

関連項目

2008年中華民国総統選挙
台湾独立運動

外部リンク

台湾のサイト
中選會資料庫網站
「2008立委選舉」－ Yahoo!奇摩(ヤフー！台湾) の立法委員選挙特集サイト
「看漫畫學選舉」－ 立法委員の仕事や新しく導入された単一選区両票制（小選挙区比例代表並立制）について漫画で紹介している(中国語)。

日本のサイト
2008年台湾立法委員選挙後のコメント
2008年立法委員選挙　選挙区79議席の当落とコメント
(上記二ついずれも東京外国語大学准教授小笠原欣幸の「ホームページ」より)
* 「2008年台湾立法院選挙当選者一覧」－「日本人台湾独立促進会台湾総統選挙特集」より

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