2009年のラジオ (日本)

2009年の日本のラジオ: 変化と進化の年

2009年、日本のラジオ界は様々な出来事に見舞われました。著名人の出演、スポンサー撤退による番組改編、そして数々の番組の開始と終了、放送時間変更など、変化に富んだ一年となりました。本稿では、2009年の日本のラジオ番組やラジオ界全体の動向について詳細に解説します。

主要な出来事

1月は、ニッポン放送の設立55周年を記念したキャンペーンの一環として、長澤まさみが『長澤まさみのオールナイトニッポン』のピンチヒッターを務めたことが話題となりました。また、森光子が『オールナイトニッポン』のパーソナリティとして出演し、米寿での出演という最年長記録を樹立しました。文化放送の『レコメン!』はKBS京都とKBS滋賀で地方局として初めて3時間フルネットを開始するなど、番組編成にも変化が見られました。さらに、横浜FM放送を幹事局とした神奈川県内の放送局による災害対策相互協力協定「神奈川FMネットワーク」が発足するなど、放送局間の連携強化も進みました。月末には、不倫騒動で謹慎していた山本モナが『大竹まことゴールデンラジオ!』に復帰しました。

2月には、CBCラジオが親局の夜間工事のため深夜放送を休止。一方、文化放送の『キンキンのサンデー・ラジオ』は、スポンサー撤退を理由に突然終了が発表され、長年親しまれてきた番組の幕を閉じました。STVラジオでは、旭川市の銀座センタービルをモデルにしたラジオドラマが放送されました。また、ニッポン放送では『全日空ミュージックスカイホリデー』が復活し、その後レギュラー番組として放送が継続されました。月末にはNHK-FM放送40周年記念の「FM40ラジオデー」が開催されました。

3月は、トヨタ自動車の業績悪化による広告費削減の影響が大きく、JRN、NRN、JFN系列で多くの番組がスポンサー降板や終了を余儀なくされました。TBSラジオでは『話題のアンテナ日本全国8時です』や長寿番組『うわさの調査隊』などが終了。ニッポン放送でも複数のトヨタ系の番組が終了またはリニューアル。文化放送の『純喫茶・谷村新司』もスポンサー降板により一時的にスポンサーなしの状態となりました。JFN系列でも番組の縮小や終了が相次ぎました。ABCラジオでも長寿番組『誠のサイキック青年団』が突然終了しました。番組内でトラブルが発生した模様ですが、詳細は不明です。一方、ポジティブな動きとしては、「宇多田ヒカルのトレビアン・ボヘミアン」スペシャルが約7年ぶりに復活しました。また、NHK-FMでは開局40周年企画として「サウンドストリート」の総集編が放送されました。月末には、コブクロのライブが全国の民放FMラジオで同時生放送されました。TBSラジオでは長寿番組『バックグラウンド・ミュージック』が44年9ヶ月の歴史に幕を閉じました。NHK-FMでも長寿番組『ミュージックスクエア』が終了しました。

4月には、セントラルミュージックのインターネットラジオ「ジャスクリ」が文化放送の特別番組として地上波に進出。ニッポン放送とラジオ大阪ではラジオドラマ『絶体絶命都市』が放送され、ポッドキャストでも配信されました。つるの剛士のアルバム発売を記念して、『BPR5000』が一夜限りの復活を果たしました。TBSラジオでは『ザ・ベストテン』をテーマにした特別番組が放送されました。

5月には、『ニュース・パレード』（文化放送）の開始50周年、嵐の櫻井翔によるJ-WAVEでの朗読番組などが行われました。HBCラジオでは開局記念の特別番組が放送され、STVラジオでは大学生が主役のラジオドラマが放送されました。

6月には、「コミュニティ放送の日」を記念した特別番組が全国放送され、多部未華子がラジオ生出演デビューを果たしました。総務省は携帯端末向けのマルチメディア放送でISDB方式採用を検討していることを発表しました。アール・ケー・ビー毎日放送がRKB毎日放送に商号変更しました。

7月には、山梨放送、宮崎放送、日経ラジオ社が開局55周年を迎えました。ABCラジオは経費削減のため、平日午前の番組を大幅改編し、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオ制作の番組を編成しました。TBSラジオの『森本毅郎・スタンバイ!』は放送5000回を達成しました。ニッポン放送は開局55周年を迎え、記念特別番組を放送しました。また、ニッポン放送は携帯電話用音声配信ウェブサイト『オールナイトニッポンモバイル』を開設しました。

8月には、NHK-FMで特別番組が放送されましたが、DJの荘口彰久がニッポン放送の番組と放送時間が重複したため、途中で交代するというハプニングがありました。CBCラジオとABCラジオでインターネットラジオ番組の地上波放送ネットが開始されました。K-MIXでJFN企画ネット番組が先行放送されました。TBSラジオでは世界陸上マラソンの生中継が行われました。ラジオNIKKEIが開局55周年を迎えました。月末には衆議院議員総選挙の投開票が行われ、各局が選挙特番を放送しました。

9月には、忌野清志郎のトリビュート番組が全国FM連合で放送され、時差ネット放送という試みが行われました。bayfmは開局20周年を迎えました。

10月には、デジタルラジオUNIQue the RADIOが廃局。東海ラジオの『mamiのRADIかるコミュニケーション』が25年の歴史に幕を閉じました。

11月には、TOKYO FMで音楽番組が放送されました。FM AICHIは開局40周年記念の公開生放送を行いました。

12月には、TBSラジオでラジオドラマスペシャルや森繁久弥追悼番組が放送されました。年末には各局が年末特番を放送し、多くの番組が一年を締めくくりました。

この他にも、多くの番組が開始または終了し、放送時間変更なども行われました。これらの出来事は、2009年の日本のラジオ界が変化と進化を遂げた一年であったことを示しています。本稿では、紙面の都合上、全ての番組について詳細な記述はできませんでしたが、主要な出来事や番組を中心に、2009年の日本のラジオシーンを振り返ることができました。更なる詳細な情報については、参考文献をご参照ください。

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