2013年のラジオ (日本)
2013年の日本のラジオ界は、多くの出来事と変化が見られた年となりました。番組の開始や終了、パーソナリティに関連した話題、業界全体の技術動向、そして多くの放送局が開局の節目を迎えるなど、多岐にわたる動きがラジオファンや関係者の間で注目されました。
年始には、フリーアナウンサーの千野志麻氏が交通事故を起こし、担当番組を降板するという事態が発生しました。また、タレントの板東英二氏も所得隠し問題により、レギュラー番組の放送が一時見合わせとなりました。これらの出来事は、番組とパーソナリティの関係性について改めて考えるきっかけを与えました。
長年にわたり親しまれてきた番組が、この年、相次いでその歴史に幕を下ろしました。特にTBSラジオの『永六輔の誰かとどこかで』は、前身番組を含めて46年の長い歴史に終止符を打ちました。NHKラジオ第1放送の『歌の散歩道』も『ひるの散歩道』時代から通算して38年、「散歩道」シリーズが終了。TOKYO FMでは、21年間続いた『サントリー・サタデー・ウェイティング・バー』が終了し、独特の世界観を持つバーチャルバーが静かに閉店しました。FM802の看板DJ、ヒロ寺平氏も14年半続いた『HIRO T'S MORNING JAM』の終了とともに同局を卒業し、新たな活動の場へと移りました。
一方で、新しい番組も多数スタートしました。NHKラジオ第1放送では、午後の新帯番組として『午後のまりやーじゅ』が始まり、フリーに転身した山田まりや氏がパーソナリティを務めました。FM COCOLOでは、FM802を卒業したヒロ寺平氏が新番組『HIRO T'S AMUSIC MORNING』を開始し、引き続き関西のリスナーに声を届けました。J-WAVEでは、フリーとなった平井理央氏が初のラジオ冠番組『WONDER VISION』を担当するなど、新たなパーソナリティが活躍する場も生まれました。
記念となる特別番組も多く放送されました。ニッポン放送の長寿深夜番組『オールナイトニッポン』は放送開始45周年を記念し、45時間の大型特番を実施。かつて番組を彩ったレジェンドパーソナリティたちが多数出演し、大きな話題となりました。ニッポン放送の放送作家である高田文夫氏も、休養からのラジオ復帰を果たしています。
業界全体の大きな動きとしては、ラジオ放送のデジタル化に関する決定がありました。日本民間放送連盟は、ラジオ放送の全局一斉デジタル化を断念することを正式に決定。これを受け、NHKもラジオのデジタル化には参入しないことを発表しました。これにより、今後のラジオ放送の技術的な方向性が見直されることとなりました。
災害対応への意識も高まりました。首都圏の主要民放ラジオ10局と日本フランチャイズチェーン協会が、災害時帰宅困難者への情報提供に関する協定を締結しました。NHKも首都直下地震発生時におけるラジオ放送の役割分担について検討するなど、ラジオが持つ災害情報伝達媒体としての重要性が再認識されました。
また、放送局の設備に関する動きとして、TOKYO FMが東京タワーからの送信アンテナを最上部に移設し運用を開始したほか、FMヨコハマも基幹送信所を移転しました。
2013年は、多くの放送局が開局の節目を迎えました。特に、1953年に放送を開始した全国各地の民放ラジオ局の多くが、開局60周年を迎え、記念番組やイベントが実施されました。これには、長崎放送、高知放送、山陽放送、西日本放送、南海放送、熊本放送、大分放送、南日本放送、青森放送、山形放送、ラジオ福島、IBC岩手放送などが含まれます。その他にも、栃木放送、茨城放送が開局50周年、静岡エフエム放送が30周年、FM香川、FM富士、J-WAVE、長野エフエム放送、FM NACK5が25周年、FMノースウェーブ、CROSS FM、ZIP-FMが開局20周年を迎えるなど、全国各地で様々な記念の年となりました。
年間を通じて、新春、東日本大震災関連、夏のイベント、年末年始など、多様なテーマに基づいた特別番組が数多く放送されました。例えば、ロンドンオリンピック・パラリンピック招致決定に伴う特別番組や、音楽イベント、地域に密着した企画など、様々な切り口でラジオの可能性が追求されました。また、オリジナルのラジオドラマも制作・放送され、音声表現の魅力が届けられました。
これらの出来事に伴い、多くの番組が開始、終了、放送時間や曜日の変更を行いました。特に4月と10月の改編期には大規模な変更が見られ、ラジオ界の勢力図やリスナーの聴取スタイルにも影響を与えました。これは、ラジオが常に変化し、多様なニーズに応えようとする媒体であることを示しています。
2013年の日本のラジオ界は、伝統が節目を迎えつつも、新しい試みや社会的な役割の強化（防災など）が見られた、変化と進化の年であったと言えるでしょう。
主な番組の動き
年始には、フリーアナウンサーの千野志麻氏が交通事故を起こし、担当番組を降板するという事態が発生しました。また、タレントの板東英二氏も所得隠し問題により、レギュラー番組の放送が一時見合わせとなりました。これらの出来事は、番組とパーソナリティの関係性について改めて考えるきっかけを与えました。
長年にわたり親しまれてきた番組が、この年、相次いでその歴史に幕を下ろしました。特にTBSラジオの『永六輔の誰かとどこかで』は、前身番組を含めて46年の長い歴史に終止符を打ちました。NHKラジオ第1放送の『歌の散歩道』も『ひるの散歩道』時代から通算して38年、「散歩道」シリーズが終了。TOKYO FMでは、21年間続いた『サントリー・サタデー・ウェイティング・バー』が終了し、独特の世界観を持つバーチャルバーが静かに閉店しました。FM802の看板DJ、ヒロ寺平氏も14年半続いた『HIRO T'S MORNING JAM』の終了とともに同局を卒業し、新たな活動の場へと移りました。
一方で、新しい番組も多数スタートしました。NHKラジオ第1放送では、午後の新帯番組として『午後のまりやーじゅ』が始まり、フリーに転身した山田まりや氏がパーソナリティを務めました。FM COCOLOでは、FM802を卒業したヒロ寺平氏が新番組『HIRO T'S AMUSIC MORNING』を開始し、引き続き関西のリスナーに声を届けました。J-WAVEでは、フリーとなった平井理央氏が初のラジオ冠番組『WONDER VISION』を担当するなど、新たなパーソナリティが活躍する場も生まれました。
記念となる特別番組も多く放送されました。ニッポン放送の長寿深夜番組『オールナイトニッポン』は放送開始45周年を記念し、45時間の大型特番を実施。かつて番組を彩ったレジェンドパーソナリティたちが多数出演し、大きな話題となりました。ニッポン放送の放送作家である高田文夫氏も、休養からのラジオ復帰を果たしています。
業界全体の動向
業界全体の大きな動きとしては、ラジオ放送のデジタル化に関する決定がありました。日本民間放送連盟は、ラジオ放送の全局一斉デジタル化を断念することを正式に決定。これを受け、NHKもラジオのデジタル化には参入しないことを発表しました。これにより、今後のラジオ放送の技術的な方向性が見直されることとなりました。
災害対応への意識も高まりました。首都圏の主要民放ラジオ10局と日本フランチャイズチェーン協会が、災害時帰宅困難者への情報提供に関する協定を締結しました。NHKも首都直下地震発生時におけるラジオ放送の役割分担について検討するなど、ラジオが持つ災害情報伝達媒体としての重要性が再認識されました。
また、放送局の設備に関する動きとして、TOKYO FMが東京タワーからの送信アンテナを最上部に移設し運用を開始したほか、FMヨコハマも基幹送信所を移転しました。
周年を迎えた放送局
2013年は、多くの放送局が開局の節目を迎えました。特に、1953年に放送を開始した全国各地の民放ラジオ局の多くが、開局60周年を迎え、記念番組やイベントが実施されました。これには、長崎放送、高知放送、山陽放送、西日本放送、南海放送、熊本放送、大分放送、南日本放送、青森放送、山形放送、ラジオ福島、IBC岩手放送などが含まれます。その他にも、栃木放送、茨城放送が開局50周年、静岡エフエム放送が30周年、FM香川、FM富士、J-WAVE、長野エフエム放送、FM NACK5が25周年、FMノースウェーブ、CROSS FM、ZIP-FMが開局20周年を迎えるなど、全国各地で様々な記念の年となりました。
多様な特別番組とイベント
年間を通じて、新春、東日本大震災関連、夏のイベント、年末年始など、多様なテーマに基づいた特別番組が数多く放送されました。例えば、ロンドンオリンピック・パラリンピック招致決定に伴う特別番組や、音楽イベント、地域に密着した企画など、様々な切り口でラジオの可能性が追求されました。また、オリジナルのラジオドラマも制作・放送され、音声表現の魅力が届けられました。
番組編成の変動
これらの出来事に伴い、多くの番組が開始、終了、放送時間や曜日の変更を行いました。特に4月と10月の改編期には大規模な変更が見られ、ラジオ界の勢力図やリスナーの聴取スタイルにも影響を与えました。これは、ラジオが常に変化し、多様なニーズに応えようとする媒体であることを示しています。
2013年の日本のラジオ界は、伝統が節目を迎えつつも、新しい試みや社会的な役割の強化（防災など）が見られた、変化と進化の年であったと言えるでしょう。
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