2018年の福岡ソフトバンクホークス

2018年の福岡ソフトバンクホークス

2018年シーズンの福岡ソフトバンクホークスは、工藤公康監督の4年目のシーズンであり、見事に2年連続9度目の日本一に輝く結果となりました。チームスローガンは「もう1頂（いっちょ）!」に設定され、選手たちはさらに高みを目指しました。

開幕前の状況

開幕前、チームは春季キャンプを控えていましたが、多くの選手が怪我に見舞われました。捕手の髙谷裕亮は右肘の違和感を訴え、その後関節炎と診断され、手術を受けることに。さらに、栗原陵矢も左肩を脱臼し、長期離脱が決定しました。残る一軍経験者の甲斐拓也が侍ジャパンに招集されたため、オープン戦には一軍未経験の谷川原健太や九鬼隆平が加わるという緊急事態が発生しました。これを受けて、育成登録の捕手堀内汰門と支配下契約を結ぶ運びとなりました。投手陣でも、昨年移籍したロベルト・スアレスが来日を遅らせ、和田毅が肩の違和感で出遅れるなど、順調さを欠く中でのオープン戦は5勝10敗という結果に終わりました。

開幕後の展開

シーズンが始まると、開幕投手の千賀滉大が右肘の張りを訴え早々に登録を抹消。開幕戦の勝利投手である岩嵜翔も故障に見舞われるなど、チームの怪我が続出しました。特に、前年に54セーブを挙げたクローザーのデニス・サファテが大きな怪我を抱え、シーズン復帰が絶望となるなど、打撃だけでなく投手陣も厳しい状況におかれました。

チームは4月の時点で12勝11敗と微差で貯金がありましたが、西武とのゲーム差はじわじわと開いていきます。5月には接戦が続きましたが、結局は交流戦直前には23勝23敗の成績に。交流戦では対戦相手に苦しむ場面が目立ち、達成できなかった交流戦勝率1位の期待も消え去りました。

後半戦の様子

後半戦に入ると、チームは調子を取り戻すかと思われた矢先に、連敗が続く展開になります。特に、西武との直接対決では厳しい結果が続き、優勝への道のりが困難となりました。8月中旬には貯金の確保が難しくなる時期もありましたが、その後選手たちの奮闘により、知らぬ間に貯金が回復し続けていきました。

9月には連勝が続いていたものの、西武に対する力不足により再び勝ち星が遠のく結果となり、そのままシーズンが過ぎ去っていきました。

クライマックスシリーズと日本シリーズ

シーズンの終わりにはクライマックスシリーズが待っており、ファーストステージで日本ハムを破った福岡ソフトバンクホークスは、フィナーレステージでも西武を相手にしっかりと勝利を収め、日本シリーズへの進出を決定。日本シリーズでは、広島を相手に接戦を繰り広げ、ついに4勝1分1敗で2年連続の日本一が達成されました。これでホークスは、シーズンを通じての厳しい試練を乗り越え、輝かしい成績を収めることができました。

まとめ

2018年の福岡ソフトバンクホークスにとって、怪我との闘いが続いたシーズンではありましたが、投手陣から抑え役の奮闘や打撃陣の活躍で、結果的には目標を達成することができました。選手たちの努力は、数々の厳しい場面で試され、最終的な栄光に繋がったと言えるでしょう。

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