2024年イラン大統領選挙

2024年イラン大統領選挙

2024年イラン大統領選挙は、第14期大統領を選出するために2024年6月28日と7月5日に行われた選挙です。

選挙の経緯

2024年5月19日、エブラーヒーム・ライースィー大統領がヘリコプター墜落事故により急逝しました。これにより、憲法に基づきモハンマド・モフベル第一副大統領が大統領代行に就任し、速やかに大統領選挙が実施されることとなりました。

選挙データ

選挙前大統領代行: モハンマド・モフベル
選挙後大統領: マスウード・ペゼシュキヤーン
投票日:
第1回投票: 2024年6月28日
第2回投票: 2024年7月5日
選挙制度: 二回投票制
投票方法: 秘密投票、単記投票、自書式、1票制
選挙権: 満18歳以上のイラン国民
被選挙権: 満26歳以上満75歳以下のイラン国民
有権者数: 61,452,321人

立候補と審査

イランの大統領選挙では、立候補を届け出た後、監督者評議会の審査を受ける必要があります。2024年の選挙では、5月30日から6月3日の間に80人が立候補を届け出ました。6月9日に発表された審査結果では、以下の6名が立候補を認められました。

モスタファー・プールモハンマディー（元司法大臣）
サイード・ジャリーリー（元国家安全保障最高評議会書記）
モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ（国会議長、元テヘラン市長）
アリーレザー・ザーカーニー（テヘラン市長）
アミールホセイン・ガーズィーザーデ・ハーシェミー（副大統領）
マスウード・ペゼシュキヤーン（国会議員、元保健・医療教育大臣）

改革派として立候補を認められたのはマスウード・ペゼシュキヤーンのみで、保守派のアリー・ラーリージャーニー元国会議長やマフムード・アフマディーネジャード元大統領らは審査を通過できませんでした。

選挙期間中、アミールホセイン・ガーズィーザーデ・ハーシェミーとアリーレザー・ザーカーニーがそれぞれ6月26日と27日に選挙戦からの撤退を表明し、最終的には4名による争いとなりました。

選挙結果

6月28日に行われた第1回投票の投票率は39.93％と低調でした。どの候補者も過半数の票を獲得できなかったため、上位2名による決選投票が7月5日に行われました。

決選投票の結果、マスウード・ペゼシュキヤーンが無所属で当選を果たしました。



2024年イラン大統領選挙は、突然の出来事により実施されることとなり、異例の展開を見せた選挙となりました。

もう一度検索