8月10日 (旧暦)

旧暦8月10日

旧暦8月10日。六曜では大安にあたるこの日に、日本の歴史において数々の重要な出来事や、著名人の誕生、そして惜しまれる死が記録されています。今回は、この日にまつわる出来事を詳しく見ていきましょう。

歴史的出来事

この日に起こった出来事を年代順に見ていくと、日本の歴史における転換期や重要な出来事がいくつも含まれていることが分かります。

和銅元年(708年)：和同開珎の発行
日本で初めて鋳造された貨幣「和同開珎」が発行されました。これは、日本の貨幣経済の始まりを告げる重要な出来事であり、後の経済発展に大きな影響を与えました。和同開珎の発行は、律令制の整備や国家財政の強化にも繋がる重要な一歩となりました。

天平元年(729年)：光明子、聖武天皇の妃に
藤原不比等の娘である光明子が聖武天皇の妃となりました。これは、皇族以外の女性が初めて皇后となったことを意味し、藤原氏の台頭を象徴する出来事と言えるでしょう。光明子は後の称徳天皇であり、日本の歴史において重要な役割を果たしました。

貞永元年(1232年)：御成敗式目の制定
鎌倉幕府によって御成敗式目（貞永式目）が制定されました。これは、訴訟手続きや判決基準などを定めた法令であり、後の日本の法制度に大きな影響を与えました。御成敗式目は、武家社会の秩序維持に重要な役割を果たし、幕府の統治基盤を強化しました。

文政11年(1828年)：シーボルト事件
蘭学者であるシーボルトが、幕府の禁制品である日本地図などを持ち出そうとした事件が発生しました。暴風雨により船が座礁したことで事件が発覚、シーボルトは出国停止となり、その後追放処分を受けました。この事件は、鎖国体制下の日本の状況や、西洋との接触における困難さを示す出来事となりました。

誕生日

旧暦8月10日は、歴史に名を残す多くの偉人の誕生日でもあります。

正徳2年(1507年)：嘉靖帝
中国明代の第12代皇帝、嘉靖帝の誕生日です。彼の治世は、比較的平和な時代ではありましたが、政治的な権力闘争や社会問題も抱えていました。

慶長8年(1603年)：徳川頼房
初代水戸藩主、徳川頼房の誕生日です。徳川家康の十一男として生まれ、水戸藩の基礎を築き、水戸学の発展にも大きく貢献しました。

乾隆47年(1782年)：道光帝
清の第8代皇帝、道光帝の誕生日です。彼の治世は、アヘン戦争など、中国が西洋列強の圧力にさらされた時代でもありました。

文政13年(1830年)：大久保利通
明治維新の中心人物の一人、大久保利通の誕生日です。薩摩藩出身で、明治政府の要職を歴任し、日本の近代化に貢献しました。

天保14年(1843年)：大井憲太郎
日本の政治家、大井憲太郎の誕生日です。自由民権運動などに携わり、日本の近代政治史において重要な役割を果たしました。

忌日

歴史に名を残す人物の忌日もこの日にあります。

元徳元年(1329年)：日秀(下野房)
法華宗の僧、日秀(下野房)の忌日です。彼の生涯や思想は、法華宗の発展に大きく貢献しました。

元禄6年(1693年)：井原西鶴
俳諧師、浮世草子作家の井原西鶴の忌日です。数々の傑作浮世草子を世に残し、日本の文学史に名を残しています。

文久2年(1862年)：本因坊秀策
囲碁棋士、本因坊秀策の忌日です。その卓越した棋力は、現在もなお語り継がれています。

記念日・年中行事

* 妖怪日・シバサシ(沖縄県)
沖縄県では、旧暦8月10日を「妖怪日」と呼び、様々な妖怪が出るとされています。「シバサシ」や「シバの日」とも呼ばれ、「シバ」という魔よけの道具に関連しているようです。

まとめ

旧暦8月10日は、歴史上の出来事、著名人の誕生と死、そして独特の年中行事など、様々な要素が詰まった日です。これらの出来事を振り返ることで、日本の歴史や文化をより深く理解することができるでしょう。

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