BAC・Mono

BAC Mono：究極のドライビング体験を追求したシングルシーター

BAC Monoは、イギリスのBriggs Automotive Company（BAC）が製造する、1人乗りのライトウェイトスポーツカーです。兄弟であるイアンとニール・ブリッグスによって2009年に設立されたBAC社は、ポルシェやメルセデス・ベンツ、ベントレーといった名門メーカーでの経験を活かし、究極の運動性能を誇る一台を生み出しました。

妥協なき性能：フォーミュラカー級の走り

Monoの最大の特徴は、その圧倒的な運動性能です。軽量な車体にハイパワーエンジンを搭載し、ミッドシップレイアウトを採用することで、フォーミュラ3マシンにも匹敵する走行性能を実現しています。ドライバーは6点式レーシングハーネスで固定され、ウィンドスクリーンすら持たない、まさにレーシングカーのようなスパルタンな設計です。ステアリングホイールには各種ボタンと液晶メーターが備え付けられ、シートやハンドル形状はオーナーに合わせてカスタマイズ可能です。

徹底した軽量化：驚異の540kg

Monoの車体重量はわずか540kg。これは、発売当時のフォーミュラ3マシンの最低重量よりも10kg軽いという驚異的な軽さです。この軽量化は、チューブラーフレームにカーボンファイバーボディを採用した結果であり、優れたパワーウェイトレシオに繋がっています。エンジンはコスワースチューンが施されたフォードDuratec直列4気筒自然吸気エンジンで、最高出力は280ps（2016年型は305ps）を発生。トランスミッションはヒューランド製フォーミュラ3仕様の6速シーケンシャルトランスミッションです。サスペンションはジオメトリを自由に調整可能なプッシュロッド式、ブレーキはAPレーシングのフォーミュラマシン用を採用するなど、徹底した軽量化と高性能化が図られています。興味深い点として、アンダーパネルには合板が使用されています。

圧倒的なパフォーマンス：スーパーカーをも凌駕

軽量な車体とパワフルなエンジンにより、Monoのパフォーマンスは驚異的です。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は280km/hに達し、パワーウェイトレシオは1トンあたり483psという驚異的な数値を誇ります。TopGearのテストトラックでは、多くのスーパーカーを抑えて2位という素晴らしい結果を残しています。

スパルタンな装備：究極のドライビングに集中

快適性装備は一切省かれています。スポーツ走行に特化した、まさにドライビングに集中できる環境が提供されています。唯一、フロントノーズのハッチ内に小さな小物入れが備え付けられているのみです。

日本での販売：希少なスーパーカー

日本ではACマインズが販売代理店として取り扱っています。（ウィザムカーズでの取り扱いは終了）車両価格は約2000万円からと、高額な一台です。フルオプションでは3000万円近くに達すると言われています。その希少性と圧倒的なパフォーマンスから、多くのコレクターから高い人気を誇っています。

まとめ：究極のドライビングマシーン

BAC Monoは、妥協のない設計と圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えた、まさに究極のドライビングマシーンと言えるでしょう。快適性よりも、純粋なドライビングへの追求を体現した、他に類を見ない一台です。その希少性と高い価格、そして類まれな走りは、多くのカーマニアを魅了し続けています。

もう一度検索