BCカード杯世界囲碁選手権

BCカード杯世界囲碁選手権は、2008年まで行われていたBCカード杯新人王戦を前身とし、2009年から2012年まで開催された囲碁の世界棋戦です。この棋戦は、従来の囲碁タイトル戦とは異なり、対局料が出ない代わりに高額な賞金が用意された、賞金制の棋戦として初めて創設されました。

主催は韓国棋院、協力は囲碁TVとNHN、後援はBCカードが務めました。優勝賞金は3億ウォンと高額で、2位には1億ウォン、4強には2000万ウォン、8強には1500万ウォン、16強には1000万ウォン、32強には600万ウォン、64強には300万ウォンがそれぞれ授与されました。

創設の背景

2008年、韓国棋院理事の劉昌赫は、棋士数の増加に伴い棋戦の維持費が増大している状況に対応するため、他のスポーツと同様に賞金制を導入することを提案しました。この提案は棋士会で承認され、BCカード杯に適用されることとなりました。

大会方式

BCカード杯には、64名の棋士が出場しました。その内訳は、前回優勝者、韓国3名、日本2名、中国2名、台湾1名のシード棋士8名、主催者推薦者2名、そしてアマチュアや院生も参加可能な統合予選を勝ち抜いた53名でした。

大会はトーナメント戦で行われ、決勝は五番勝負でした。ルールは韓国ルールが採用され、コミは6目半でした。持ち時間は、第1回は各1時間、第2回以降は各2時間で、使い切ると1分の秒読みが3回適用されました。

歴代優勝者と決勝戦の結果

2009年: 古力 3-1 趙漢乗
2010年: 李世乭 3-0 常昊
2011年: 李世乭 3-2 古力
2012年: 白洪淅 3-1 党毅飛

外部リンク

韓国棋院「BC카드배」 - ウェイバックマシン
日本棋院 BCカード杯のページ

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