BiVi仙台駅東口

BiVi仙台駅東口：変遷を遂げた複合商業施設

BiVi仙台駅東口は、宮城県仙台市宮城野区榴岡に位置する複合商業施設です。JR仙台駅東口広場の北側に立地し、その歴史は家電量販店「ラオックス仙台店」の開業から始まりました。その後、大規模な改装を経て現在の姿に至っています。

ラオックス仙台店としての開業と変遷

1998年、ラオックスは仙台駅東口の土地を落札し、地上8階、地下1階の建物を建設。「ラオックス仙台店」をオープンしました。この開業は、ラオックスにとって過去最大規模の投資であり、地域ニーズを汲み取るため、店舗運営会社として東北ラオックスを設立するほど力を入れていました。しかし、2000年には地元家電量販店を子会社化するも、業績は悪化。2003年には売場面積を1階のみに縮小し、情報家電に特化するも、同年9月末には完全閉店という結果になりました。

BiVi仙台駅東口への転換

2004年1月、大和リースがラオックスと土地・建物の一括賃貸契約を結び、全面改装を実施。同年9月、「BiVi仙台駅東口」として新たなスタートを切りました。このリニューアルで、施設は飲食店を中心にテナント構成を大幅に変更しました。地下1階にはパチンコ店、2階にはゲームセンターと映画館、3階にはカラオケ店とネットカフェが入居。5階から8階は24時間営業の駐車場となり、施設利用者だけでなく一般の利用も可能となりました。

チネ・ラヴィータの移転と閉館

2009年8月には、近隣にあった映画館「チネ・ラヴィータ」がビル内に移転。しかし、2024年3月31日をもって賃貸借契約満了により閉館しました。この閉館により、宮城野区から映画館が全て無くなることになりました。チネ・ラヴィータは、ミニシアター系の作品を中心に上映し、地域の人々に親しまれてきました。

BiVi仙台駅東口の沿革

1985年：国鉄仙石線の仙台トンネル工事開始
1988年：仙台駅東第二土地区画整理事業施工
1996年：ラオックスが仙台駅東口の土地を落札
1997年：東北ラオックス設立
1998年：ラオックス仙台店オープン
2000年：JR仙石線地下化、当ビルが仙台駅と接続
2003年：ラオックス仙台店一時閉店、リースバック後も完全閉店
2004年：BiVi仙台駅東口としてリニューアルオープン
2009年：チネ・ラヴィータが移転オープン
2024年：チネ・ラヴィータ閉館

テナント構成（一部）

現在BiVi仙台駅東口には、様々なジャンルのテナントが入居しています。

4階:
うまい鮨勘
くいもん屋わん
NAMASKAR（インド料理）
隠れ庵 忍家（ダイニングバー）
長寿韓酒房（韓国の酒場）
やきとん558　仙台ホルモン
3階:
アイ・カフェ
隆鼻矯正専門店ラプリ仙台店
コート・ダジュール
2階:
ザ・サードプラネット
サイゼリヤ（レストラン）
1階:
ペッパーランチ
らあめん花月嵐
松屋/松のや
めん家竹治郎
大衆食堂半田屋
築地銀だこ
マクドナルド
珈琲館
丸亀製麺
コテージ
地下1階:
パチンコマルハン

チネ・ラヴィータについて

チネ・ラヴィータは、BiVi仙台駅東口2階にあったミニシアターで、フォーラムシネマネットワークが運営していました。「映画のある生活」を意味するイタリア語を館名に冠し、1985年に仙台市内で「仙台シネアート」として開業したのが始まりです。2004年にフォーラムシネマネットワークに経営譲渡され、現在の名称に変更。2009年にBiVi仙台駅東口に移転し、3スクリーン体制となりましたが、2024年3月に閉館しました。最終上映作は「RRR」でした。

周辺情報

BiVi仙台駅東口の周辺には、以下のような施設があります。

JR仙台駅
Zepp Sendai
ヨドバシカメラマルチメディア仙台
東北電子専門学校
初恋通り
東六番丁通り
宮城野通り


このように、BiVi仙台駅東口は、その歴史の中で様々な変遷を遂げてきました。ラオックスの家電量販店から始まり、現在は飲食店やアミューズメント施設が中心の複合商業施設として、地域の人々に利用されています。

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