Cバンド

Cバンドについて

Cバンド、またはC帯と呼ばれるこの周波数帯域は、マイクロ波の一種であり、具体的には6GHz帯（4～8GHz、波長37～75mm）に分類されます。この帯域は、通信衛星や固定無線、無線アクセス、さらにはレーダーといった様々な技術で利用されています。

歴史と再設定

Cバンドの歴史は第二次世界大戦後に遡ります。当初はSバンドやXバンドの部分を利用して場当たり的に設定されていましたが、技術の進歩に伴い、これらの周波数帯域が再編成されました。その後、IEEE（電気電子学会）によって制度的に整理され、現在のCバンドとしての位置づけが確立されました。日本においては、NTTの中継回線が長距離通信の主幹を担っており、地上波のマイクロ波通信では主に使用されています。そのため、衛星通信においてCバンドの利用は少なかったのですが、近年では映像伝送サービスなどでの活用が進んでいます。

Cバンドを利用する機器の例

Cバンドは多岐にわたる機器で利用されています。以下はその代表的な例です。

レーダー機器

• - MW-08
• - TRS-3D
• - FCS-3（防衛省）
• - PAC-3用レーダー
• - RADARSAT（カナダ宇宙庁）
• - CバンドMPレーダ（国土交通省気象レーダー）
• - 空港気象ドップラーレーダー
• - 航空機電波高度計

通信分野での利用

Cバンドは通信分野でも幅広く採用されています。

• - 携帯電話：KDDI、NTTドコモ、ローカル5Gなどの第5世代移動通信システム
• - 通信衛星：JCSAT-2A、3A、RA、インテルサットなど
• - 衛星放送：アジアサット、インテルサット等
• - 衛星電話：インマルサットやワイドスター
• - NTT中継回線
• - 地方自治体や国の基幹系マイクロ波通信回線
• - 防衛省の公共業務用通信
• - アマチュア[[無線]]
• - 無線LAN：IEEE802.11a/n/ac/ax
• - WiMAX2+
• - ETC（料金徴収システム）

まとめ

Cバンドは、通信技術やレーダーなど、現代社会において重要な役割を果たす周波数帯域です。特に最近では、映像伝送サービスなどにおける利用が期待されており、今後ますますその重要性が増すことでしょう。これからの技術革新により、Cバンドの利用範囲はさらに広がっていくと考えられています。

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