CEROレーティング18才以上のみ対象ソフトの一覧

CEROレーティング Z区分（18歳以上対象）ゲームソフトについて



コンピュータエンターテインメントレーティング機構（CERO）が設定する「CERO：Z」は、18歳以上のみが対象となるゲームソフトを示すレーティングです。このカテゴリーに分類されるソフトは、18歳未満の販売を禁止されており、主に暴力や犯罪に関する過激な表現が含まれています。初めてこの区分に指定されたのは、Xbox 360用の『デッドライジング』で、2006年9月28日に発売されました。

CEROレーティングの改訂と背景



2006年のCEROレーティング改訂前、18歳以上対象のソフトは「18才以上対象」と分類されていましたが、再審査により新たに「CERO：Z」および「CERO：D（17才以上対象）」の二段階に分けられたのです。この背景には、特に神奈川県の松沢知事が『グランド・セフト・オートIII』を有害図書と指定したことが影響しています。これを受け、全国的に青少年保護の観点から「Z」区分ソフトの有害図書指定が広まったのです。

なお、「CERO倫理規定」では、性行為や排泄、性器に関する表現が禁止されているため、半裸や性的描写を含むゲームは「Z」区分に該当せず、全て「CERO：D」に引き下げられました。この影響で、日本製作の「Z」区分ソフトは当初は少なく、2010年時点では外国製の作品がほとんどでしたが、2010年代後半から日本製の作品も増加しています。

「Z」区分ソフトの特徴



「Z」区分のゲームソフトは、暴力や犯罪といったテーマを取り扱っていますが、その内容は一様ではありません。たとえば、PlayStation 5版『バルターズ・ゲート3』では、元の版に比べてCEROの倫理規定に合うように、特定の要素が削除されています。このように、規制に対応するために、各プラットフォームでの内容調整が行われることもあります。

また、Nintendo Switchを含む任天堂のハードウェアでは、CERO以上の独自規制がないため、他のハードよりも表現の自由度が高くなっています。これにより、任天堂ハードでの「Z」区分ソフトには多様なタイトルが揃っていますが、同時にデジタル版での販売が難しいケースも見受けられます。

主なゲームタイトル一覧



以下は、CERO：Zに該当する代表的なゲームソフトの一部です：


ゲーム規制に対する考察



「Z」区分に指定されると、出版社や開発者にはイメージダウンなどの懸念が生じるため、ある企業は発売を控えることもあります。特にソニー・インタラクティブエンタテインメントは、CEROの審査を超えた独自の基準を設けており、「Z」区分でも他機種では許可されていた表現が修正されることが知られています。このような規制下で、表現の自由に対する開発者の苦労は続いています。これにより、良質なコンテンツが生まれる一方で、表現の幅を狭めてしまうことも懸念されています。

2018年以降の規制強化に伴い、ゲーム開発者は特に慎重になる必要があります。現行の基準やセクシャルな要素は厳しく監視されていますが、これはあくまでも青少年の保護を目的としています。今後のゲーム産業において、どのように表現の自由と規制の間でバランスを取っていくのかが課題となっています。

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