D253i

mova D253i（ムーバ・ディーニーゴーサンアイ）

mova D253iは、[三菱電機]]が開発し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話][[端末です。253iシリーズの先駆けとして登場し、その特徴的なデザインと機能で注目を集めました。

概要

D253iの最大の特徴は、「3WAY STYLE」と名付けられた2段階スライド機構です。端末を一段階スライドさせるとテンキー下段が現れ、さらにフルスライドさせると二段階目のスライドが現れます。この機構により、閉じた状態、一段階スライド、フルスライドの3つの状態で異なる機能を利用することができました。

D506iで採用された「音声シャッター」機能も搭載されており、音声操作でカメラ撮影が可能でした。また、最大60秒の動画を本体メモリに記録できる機能は、253iシリーズの中でD253iのみが搭載していました。文字入力にはATOKが採用され、AIによる推測変換や絵文字の連続入力に対応していました。着信メロディは32和音に対応しており、高音質な着信音を楽しむことができました。

iアプリには非対応でしたが、「お玉やコンコン」「箱庭ゴルフ」「フワdeポン」という3種類のゲームが内蔵されていました。エントリーモデルとして位置づけられていましたが、ドコモと三菱電機にとって初のスライド式携帯電話であり、その意義は大きいものでした。

三菱電機は以前、「フリップの三菱」として知られていましたが、D2101V以降フリップ式携帯電話の製造を停止し、他社と同様に折りたたみ式携帯電話を中心に製造していました。そのため、他社との差別化が薄れていました。D253iの登場は、三菱電機が再び独自性を打ち出すための重要な一歩となり、後に「スライドの三菱」というイメージを印象付けるきっかけとなりました。ただし、D253iはドコモのmova（PDC）においては最初で最後のスライド式端末であり、次機種のD901iがSymbian OSを採用したため、自社OSのスライド端末としても最初で最後となりました。また、この2段階スライド機構もD901iには採用されなかったため、D253i独自のものとなりました。

歴史

2004年9月15日：N253i、P253iと同時にドコモから発表されました。
2004年10月1日：発売されました。
2012年3月31日：movaサービスの終了に伴い、利用はこの日をもって終了しました。

不具合

2004年10月1日：ロッソとアズーロの一部の機種において、カメラが青みがかる不具合が発生し、一時的に販売が中止されました。

関連項目

D252i
Music PORTER
D901i

外部リンク

ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ D253i
“Myジャストケータイ”～ドコモ253iシリーズの狙い
スライド連動でこんなこともできます～「D253i」
スライドボディには意味がある～「D253i」
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