DOLCE SL

FOMA SH902iSL、通称「DOLCE SL」は、シャープが開発し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この端末は、DOLCEシリーズの第二弾として、初代モデルであるSH851iユーザーからの「iアプリを引き続き使いたい」という要望に応える形で開発されました。型番はSH902iSLで、ベースモデルはSH902iとなっています。

デザインと機能

「DOLCE SL」は、初代DOLCEと同様に、光るワンタッチキーやベールビュー液晶を搭載しており、デザイン性にも優れています。外部メモリーはminiSDカードに対応しており、最大2GBまで拡張可能でした。カメラ機能は、メインカメラにCMOS約130万画素、テレビ電話用のサブカメラにCMOS約11万画素のものを搭載しています。

プリインストールアプリ

搭載されたiアプリとしては、「Gガイド番組表リモコン」、「DCMXクレジットアプリ」、「電子マネー Edy」がプリインストールされており、多機能な利用が可能です。また、フルブラウザ（NetFront）も搭載されており、ウェブサイトの閲覧も快適に行えました。

902iSシリーズ共通機能

SH902iSLは、902iSシリーズの共通機能も備えており、DCMXアプリのプリセット、着もじ、おまかせロック、外部メモリへのコンテンツ移行（SDバインディング）、デコメール署名、電話帳預かりサービス、そしてパケット通信中のテレビ電話にも対応していました。ただし、1.7GHz帯の対応はされていません。

発売までの経緯

2006年4月24日には、技術基準適合証明（TELEC）を通過し、同年5月11日には、D902iS、F902iS、N902iS、P902iS、SH902iS、SO902iWP+、N902iX HIGH-SPEED の7機種とともに、FOMA「9シリーズNew Models」としてNTTドコモから発表されました。その後、同年6月21日に電気通信端末機器審査協会（JATE）を通過し、7月7日に発売が開始されました。

不具合

発売から間もない2006年7月24日、NTTドコモから、文章入力中に特定の文字列を入力するとフリーズや再起動が発生する不具合が発表されました。この不具合は、搭載されている日本語入力システム「ケータイShoin4」に起因するもので、預かり修理による対応が行われました。

関連情報

この機種に関するより詳しい情報は、以下のリンク先をご参照ください。

SH902i
SH902iS
SH903i
SH903iTV
* SH902iSL - ウェイバックマシン

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