ENERGY (ロードオブメジャーの曲)

ENERGY (ロードオブメジャー)

『ENERGY』（エネルギー）は、日本のロックバンド、ロードオブメジャーが2006年5月31日に発表した通算9枚目、メジャーとしては6枚目のシングルです。バンドの歩みにおける新たな一歩を示すと同時に、挑戦的な要素が盛り込まれた作品として位置づけられています。

作品概要

前作『偶然という名の必然』からおよそ3ヶ月という短いインターバルでリリースされた今作は、ロードオブメジャーにとって初めてシングルA面曲のタイトルに英字が採用された記念碑的な作品となりました。バンドが更なる音楽性の深化を目指すにあたり、著名なギタリストであり、伝説的ロックバンドBOWWOWのリーダーでもある山本恭司氏がプロデューサーとして制作に参加しています。特にレコーディングにおいては、過去最多となる9本ものギターが用いられ、サウンドプロダクションへのこだわりが感じられます。

本作は、初回盤と通常盤の2形態でリリースされました。収録された楽曲内容は両盤共通で、唯一の違いはジャケットのデザインのみでした。

ミュージックビデオ

表題曲「ENERGY」のミュージックビデオは、木下大サーカスにて撮影が敢行されました。映像内では、メンバーが鉄檻の中でパフォーマンスを披露するシーンや、各メンバーのソロカットに本物の虎が登場するなど、その迫力とユニークな演出が話題となりました。このミュージックビデオは、後にリリースされたバンドのPV集『GOLDEN ROAD FILMS』にも収められています。

チャート成績

オリコン週間シングルランキングにおいては、本作はこれまでのロードオブメジャーのシングル作品の中で最も低い最高位となり、残念ながら唯一トップ20入りを逃す結果となりました。

収録曲

全楽曲の編曲は、ロードオブメジャーのメンバーとプロデューサーである山本恭司氏が共同で手掛けています。

1. ENERGY
作詞：ロードオブメジャー
作曲：北川賢一

本作の表題曲。タイトルの「ENERGY」は「エナジー」ではなく、「エネルギー」と読むことが公式にアナウンスされています。

この楽曲は複数のメディアでタイアップとして使用されました。
MBS（毎日放送）の2006年度阪神タイガース戦プロ野球中継のテーマソング（関西地域限定での使用）
テレビ朝日系のバラエティ番組『草野☆キッド』の2006年4月度エンディングテーマ

作詞は、A面曲としては初めてロードオブメジャーのメンバー全員が担当しました。歌詞のテーマは、メンバー自身が活動の原動力となっているものは何かを問いかけ、その答えとして「ライブでの熱狂、ファンレターやBBSに寄せられるメッセージ、そして何よりも支えてくれるファンの皆様からの声援」があることを見出しました。そして、ファンから受け取った「エネルギー」を、今度は音楽を通して再びファンへと「エネルギー」として返していく、という感謝と循環のメッセージが込められています。

2. MR.HAPPY MAN
作詞：ロードオブメジャー
作曲：松本賢一 / 近藤信政 / 上原彰兼

カップリング曲の一つ。作詞はメンバー全員、作曲はメンバー3人の共作となっています。

3. 僕らの夜明け前
* 作詞・作曲：北川賢一

もう一つのカップリング曲。ボーカルの北川賢一氏が作詞・作曲の両方を手掛けた楽曲です。

『ENERGY』は、プロデューサーを迎えてサウンド面での新たな試みを行い、メンバー全員での作詞に挑戦するなど、バンドの音楽的な探求心を示す作品となりました。チャート成績こそ振るいませんでしたが、ファンへの感謝をストレートに表現した表題曲は、ロードオブメジャーらしさを感じさせる一曲と言えるでしょう。

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