FMオホーツク

FMオホーツク（FMOK）とは

FMオホーツクは、かつて北海道北見市の一部地域を対象にFM放送を行っていたコミュニティ放送局です。愛称はFMOK。地域に密着した情報発信を目指し、2008年に開局しましたが、2022年に放送を終了しました。

開局の背景

FMオホーツクは、北見市で不動産会社を経営する藤澤利光氏によって設立されました。藤澤氏は、フリーペーパー『経済の伝書鳩』も発行していましたが、災害時に交通網が寸断されると情報も途絶えてしまうことから、地域に役立つメディアとしてコミュニティ放送を構想しました。

藤澤氏は自ら株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。出資比率は100%であり、マスメディア集中排除原則における支配関係に該当しました。

本社・演奏所・送信所は、北見市幸町のフヂサワビルに置かれ、周波数82.7MHz、空中線電力20Wで放送を行っていました。

放送内容とサービスエリア

サービスエリアは、常呂など一部を除く北見市内でした。主に平日の8:00 - 18:00に生放送を行い、土日は再放送を中心に24時間放送を実施していました。北見市とは災害時の非常放送に関する協定も締結していました。

主な番組として、以下のようなものがありました。

おはようサプリメント（月 - 金、8:00 - 10:00）
情報Information（火、金、11:00 - 11:30・12:00 - 13:00）
ほっとタイムKitami（月、水、木、12:00 - 14:00）
Afternoon Cafe（火、金、13:00 - 14:00・14:30 - 15:00）
新聞拾い読み（月 - 金、16:00 - 16:30） - 社長がパーソナリティを担当
おほーつくGarden（月 - 金、16:30 - 18:00）
その他、北見市の市政情報番組

放送終了とその後

2022年1月、藤澤利光氏が逝去。社内で唯一の無線従事者であったため、放送継続が困難となり、2月に放送業務を休止しました。同年8月には北海道総合通信局に廃止届を提出し、受理されました。

運営会社であったフヂサワは、2022年10月に破産手続き開始の決定を受け、2025年1月に清算結了により法人格が消滅しました。

地域に根ざした情報発信を目指したFMオホーツクでしたが、短い歴史に幕を閉じました。

沿革

2007年2月22日：株式会社FMオホーツク設立
2007年6月5日：北海道総合通信局が放送局の免許申請を受理
2008年3月19日：放送局の予備免許取得
2008年5月26日：放送局の免許取得
2008年6月1日：開局
2008年6月11日：北見市と「災害時における非常放送に関する協定書」を締結
2008年9月11日：日本コミュニティ放送協会に加盟
2022年1月27日：代表取締役社長藤澤利光が逝去
2022年2月11日：午後6時に放送を終了
2022年8月9日：北海道総合通信局が特定地上基幹放送局の廃止届を受理
2022年10月18日：釧路地方裁判所北見支部がフヂサワに破産手続開始の決定
2024年12月18日：フヂサワの破産手続廃止
2025年1月24日：清算結了によりフヂサワの登記閉鎖、法人格消滅

外部リンク

おらが街の放送局★☆★FMオホーツク★☆★82.7MHz - ウェイバックマシン（2022年2月12日アーカイブ分）
FMオホーツク - YouTubeチャンネル

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